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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.06.19 00:00
更新日: 2018.02.16 09:43

ニッサン、LMP2のトップ10に9台を送り込む


2012年6月18日

日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社

日産勢、トップ10に9台が入賞
― 2012 ルマン24時間 ―

6月17日: サルテサーキット-ルマン(フランス)
 この週末に開催された世界屈指の耐久レース、ル・マン24時間は今年も盛大に幕を閉じました。決勝では、LMP2クラスのトップ10に日産エンジン搭載車両が9台入賞しました。元ル・マン勝者のマーティン・ブランドルもこの伝統の一戦に再び登場。子息であるアレックス・ブランドル、GTアカデミー勝者のルーカス・オルドネスと共にLMP2クラス8位でフィニッシュしました。第2回GTアカデミーの勝者、ジョルダン・トレッソンは、初めてのル・マンに挑戦。シグナテック・ニッサンでプロフェッショナルなスキルを発揮し、フランク・マイリュー、オリビエ・ロンバルドと共に9位フィニッシュをもたらしました。

「心から満喫しました」#42 グリーブス・モータースポーツのザイテック・ニッサンでチェッカーフラッグを受けたばかりのマーティン・ブランドルは、率直に語りました。「序盤でオルタネーターベルトにトラブルが出て、その後はスロットルトラブルにも見舞われるなど、厳しいレースでした。実は、最初のシケインでコースオフした時などは、少し怖くもありました。バリアをかすめてそのまま流されたので、ラッキーにも大事に至りませんでした」

「また参戦するかって?」とブランドル。「断る理由はありません。もちろん、また参戦できればと思います。実は、私のドライビング時間は若者たちよりも長かったのですが、とても楽しめました。公式テストの日に、ことしはLMP2が本当に強いことを痛感しました。姉妹車のような信頼性があれば手こずることなくポディウムフィニッシュもできたかもしれませんが、今回はこのような結果になりました。息子のパフォーマンスを見て感無量の思いでしたし、ルーカスの走りにも大変感心しました。素晴らしかったのは、我々3人全員が、いいペースで走ることができたことです。“子どもたち"は、本当によくやりました」

 昨年はLMP2クラス2位でフィニッシュしていたルーカス・オルドネス。ことしは優勝を目指していましたが、残念ながら叶いませんでした。それでも素晴らしい戦いを繰り広げ、GTアカデミー勝者の仲間であるジョルダン・トレッソンとのバトルを満喫しました。

ジョルダン・トレッソン / ルーカス・オルドネス
「序盤はマシンにトラブルが出ていたので、とてもハードでした」とオルドネス。「改善された後は、マシンはとてもいい走りをしてくれました。かなり上位につけていたのですが、ナイトセクションに入ってからスロットルにトラブルが出始めたため、順位を落としてしまいました。このトラブルが原因で一度コースオフしましたが、グラベルからコースに復帰しピットに戻ることができました。私の最後のスティントは、マシンのフィーリングがとてもよく最高の内容でした。ことしのレースは競技レベルがとても高く、昨年よりも間違いなくハードでした。残念ながら、今回は我々に運は巡ってきませんでしたが、きっと次は僕たちの番でしょう」

 レース終盤、オルドネスはチームメイトと共に、後方に迫ってきたジョルダン・トレッソンと好バトルを展開しました。

「ジョルダンはとてもいい走りをしました」とオルドネス。「夜の間、彼のラップタイムを見ていましたが、本当に素晴らしかった。GTアカデミー卒業生が、またひとりル・マンに参戦するのを見て本当にうれしいですし、彼とのバトルも楽しいものでした」

「もっと上位でフィニッシュしたかったので、正直残念です」とトレッソン。「でも、初めてのル・マンを、大いに楽しみました。今回のレースでは4スティントを2回務めたので、集中力を維持するのがとても大変でした。このレースでは、集中力が途切れたら大変なことになります。自分のタイムには満足していますし、チームにも私のパフォーマンスを満足してもらえたと思います。それに何ひとつマシンを壊しませんでした。唯一、早朝のスティントでは、日の出に向かって走行しているとバイザーが役に立ちませんでした。ストレートでは目をつぶりましたが、コーナーではかなり目を細くしなくてはなりませんでした。その後のレースではいい手応えがありました。まだまだ走行を続けたいくらいです。とてもいいレースウィークを過ごしました。これからも修行を続けていきます」


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