ニック・ハイドフェルドは2011年にBMWザウバーに残留する可能性はなくなったものの、彼のマネージャーは来季のレースシート獲得に向けて自信を示している。候補のひとつとされるルノーは、現時点では彼の起用に否定的な発言を行っている。
ハイドフェルドはシンガポールGPから今季いっぱいの契約をザウバーと結び、レースに復帰した。しかしザウバーは、来季小林可夢偉のチームメイトとしてセルジオ・ペレスを起用することを決定、ハイドフェルドの来季残留の可能性はなくなった。
しかしハイドフェルドのマネージャーであるアンドレ・ソイヤーツァイトは、ドイツの通信社SIDに対して次のようにコメントしたとMade in Motorsportが伝えている。
「来季のF1のシートはまだある。現在我々は交渉中であり、ポジティブな結果が出ると確信している」
残っているシートの中でベストなのはロバート・クビカのチームメイトとしてのルノーのシートだと思われるが、ルノーのチームボス、エリック・ブーリエは、ハイドフェルドがピレリでテストドライバーを務めていたことがシート争いにおいて有利になるとは見ていない。
F1公式サイトにおけるインタビューで、ハイドフェルドとエイドリアン・スーティルは来季ドライバー候補なのかと聞かれ、ブーリエはこう答えている。
「言葉を慎重に選ばなければならないな。こういう言い方をしよう。今の段階では直接コンタクトを取っておらず、ドアは開いていない状況だ。だがある状況になればドアが開くということは示している」
「ピレリで初期のテストをしたニック・ハイドフェルドが第一希望になるかって? 彼が貴重な情報を握っていて、それを新しいチームに渡すに違いないと? ピレリはいずれ全チームに情報をくれるはずだよ」