先週ヘレスで行われたF1若手ドライバーテストに、スクーデリア・トロロッソから参加したブレンドン・ハートレーが、自分の力を十分に証明し、準備をしっかり整えてからF1にステップアップしたいと語った。

「またF1に乗ることができて嬉しかった」とハートレーは、久しぶりにF1マシンに乗った感想をトロロッソの公式サイトで述べている。
「F1は地球上で最速のクルマだけど、(しばらく乗っていないと)その速さを忘れてしまい、体にかかる力を楽しみ、速く走るのは、特別な感じがする。素晴らしい経験だよ」

 今年フォーミュラ・ルノー3.5に出場したハートレーは、このマシンとF1マシンにはたくさんの共通点はあるものの、F1マシンはやはり圧倒的に速いと述べた。
「当然だけど、ものすごく速い。マシンを見ると類似点はとても多いんだ。普通の人は違いは分からないかもしれない。でもここでドライブすると、すべてのレベルが違っていることが分かる。体にかかる力、ブレーキングディスタンス……。スピードは圧倒的に速く、さらに重要なのは、かかわるスタッフの数がとても多いこと。チームの人数は多く、そのすべての人々とどうやってコミュニケーションをとるのかを学ぶ必要があるし、コクピットの中での手順やいろいろなもののコントロールの仕方を理解しなければならない。その他にもまだまだやるべきことは多い」

 ハートレーは、今シーズン前半はレッドブルのサードドライバーを務めたが、その後、ハイミ・アルグエルスアリがその座を経て、トロロッソのレースシートを獲得した。一方、ハートレーは、F3ユーロシリーズとフォーミュラ・ルノー3.5のプログラムに集中することを決めた。ハートレーはこの決断を正しいものだったと考えている。
「ハイミ(・アルグエルスアリ)がレーシングシートをつかむことになり、残念だった。でも僕はいい結果も出していなかったし、万全の準備はできていなかったと思う。あの時点でのリザルトでF1に行っていたら、長続きはしなかったんじゃないかと思う。僕は自分自身の力をきちんと証明してからF1に行きたい。だから、来年はワールドシリーズにテック1から参戦していいシーズンを送りたいと思っている。彼らはいいチームだし、何度か優勝できるチャンスを与えてくれるだろう。僕は、自分がいい仕事をしたら、同じチャンスはまた訪れると思っている」

 ハートレーは、2010年も参戦するフォーミュラ・ルノー3.5はF1へのいいステップになると語っている。
「(フォーミュラ・ルノー3.5では)パドルシフト、大きなマシン、大きなタイヤなどでいろいろと学べるし、レース中にピットストップもある。実際にF1に行ったときに対処しなければならないものがたくさんあるから、すごく役に立つと思う」

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