フェラーリとフォース・インディアが、シーズン途中でピレリタイヤが変更されたことが2013年の結果に大きく影響したと主張している。
ピレリはイギリスGPで頻発したバースト問題への対応として、ハンガリーから2012年のコンストラクションと2013年のコンパウンドを組み合わせた新たなタイヤを導入した。
これによって不利益を被ったのはフェラーリとフォース・インディアであり、フェラーリのフェルナンド・アロンソはスペインGPを最後に優勝はなく、シンガポールの後の6戦において表彰台を獲得できたのは最終戦ブラジルGPの3位1回のみだった。
一時はコンストラクターズランキング2位に位置していたフェラーリだが、後半の失速でメルセデスにその座を奪われた。
「言い訳をしたくはない。だが我々はある特定のタイヤに合わせてマシンを作った。そのタイヤでは我々は非常にコンペティティブだった」とフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは述べている。
「しかしその後、タイヤが変更された。それは我々にとっては不利に、ライバルたちにとっては有利に働いた」
フォース・インディアは、シーズン序盤は好調で、一時はマクラーレンに22ポイントの差をつけてリードしていた。しかし、ドイツGP以降の11戦では18点しか稼げず、結局マクラーレンに抜かれ、下のザウバーから差を詰められながら、なんとかランキング6位を獲得した。
フォース・インディアのチーム副代表ボブ・ファーンリーは、ピレリタイヤがシーズン途中で変更されなければ、マクラーレンに勝つことができたと述べた。
「(タイヤ変更がなければマクラーレンを倒せる)可能性は十分にあった」
「一時はマクラーレンを大きくリードしており、いいパフォーマンスを発揮できていた。タイヤの問題が大きく影響したのだ」
「そのころには、我々はすでに2014年のマシンで風洞の作業を行っており、(2013年)モデルを戻すことができなかった。そのためその時のマシンで何とかしなければならなかった」
「しかし6位を死守するという望みは実現することができた。それがシーズン序盤の目標だった」
「シルバーストンの後にタイヤが変わったために心配したが、半年にわたってアップデートがないまま戦い続けることができたのは素晴らしい成果だ」