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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.10.30 00:00
更新日: 2018.02.16 12:23

ポルシェ、WEC最終戦で2クラスの表彰台獲得


プレスインフォメーション
2012年10月30日

世界耐久選手権(WEC)第8戦、上海(中国)

ポルシェがシーズン最終戦で2クラスの表彰台に立つ

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバーであるマルク・リーブ(ドイツ)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組が、フェルベマイヤー・プロトン・チームのポルシェ911 GT3 RSRで参戦した6時間におよぶ上海国際サーキットでのレースでGTE Proクラスの2位を獲得しました。また、クリスティアン・リード(ドイツ)とイタリア人チームメイトであるパオロ・ルベルティ/ジァンルカ・ローダも、911 GT3 RSRによってGTE Amクラス2位に入り、はじめての世界耐久選手権(WEC)のシーズンを締めくくるレースで、2つのクラスで表彰台に立ちました。この結果によりフェルベマイヤー・プロトンはFIA耐久トロフィーGTE Amクラスにおいて準優勝という栄誉に輝きました。

 リヒャルト・リーツは、「決して楽なレースではありませんでした。2位でも満足すべきかもしれません。これが今日望みうる最高の結果です」と言っています。マルク・リーブは、「高速コーナーのあるこのサーキットが、必ずしも私達の車にふさわしいものでないことはわかっていましたが、レース終盤は非常に良い走りができました。路面温度が高すぎなければ、この車がいかに速く走れるかを示すことができたと思います。とても興奮したシーズンでした。さまざまな土地、大陸で、これほど多くのチャレンジングなサーキットを走るということは、私達全員にとってすばらしい体験でした。もしル・マンから手ぶらで帰っていなかったとしたら、間違いなくタイトル争いに加わることができたでしょう」とコメントしています。

 この新しい世界耐久選手権(WEC)におけるシーズン最終戦のスタートを前にした朝、上海は霧で覆われました。視界不良のため、ウォームアップ走行は中止せざるをえませんでしたが、決勝では視界は良好になり、リヒャルト・リーツはすばらしいスタートを見せ最初のコーナーでトップに躍り出ました。レース序盤はトップの座を守りましたが、周回を重ねるにつれ、911 GT3 RSRのワークスドライバーが世界耐久選手権(WEC)のスパ・フランコルシャンと富士での勝利に続くシーズン3勝目を挙げることは困難になりました。しかしポルシェは全8戦中、ポールポジションを2回獲得し、6レースで表彰台に立つなど、シーズンを通して高いパフォーマンスを見せつけました。

 クリスティアン・リード/パオロ・ルベルティ/ジァンルカ・ローダ組は、シーズン中に表彰台に上った回数はもっと多く、表彰台を逃したのは1レースだけでした。この3人は、セブリング12時間クラシック、サンパウロ、そして砂漠のバーレーンで、合計3勝を挙げました。上海のレースでは、パオロ・ルベルティはポールポジションからスタートし、チームメイトとともに長時間トップを走り続けました。しかしイエローフラッグが1度も出なかったレース終盤に抜かれ、結局2位に甘んじる結果となりました。チームオーナーのクリスティアン・リードもシーズンの結果に満足しており、「私達はチーム一丸となって、いくつものレースですばらしい結果を得ることができました。もしル・マンで運が味方してくれていたら、世界耐久選手権(WEC)はもう少し違った展開になったかもしれません」と述べています。

レース結果
GTE Proクラス
1. ミュッケ/ターナー組(ドイツ/イギリス)、アストンマーティン ヴァンテージ、169周
2. リーブ/リーツ組(ドイツ/オーストリア)、ポルシェ911 GT3 RSR、169周
3. ベルトリーニ/ベレッタ組(イタリア/モナコ)、フェラーリF458イタリア、168周

GTE Amクラス
1. ボルンハウザー/カナル/ラミー組(フランス/フランス/ポルトガル)、シボレーコルベット、166周
2. リード/ローダ/ルベルティ組(ドイツ/イタリア/イタリア)、ポルシェ911 GT3 RSR、166周
3. クローン/ヨンソン/ルゴラ組(米国/スウェーデン/イタリア)、フェラーリF458イタリア、164周
4. カウフマン/アグアス/チオチ組(米国/ポルトガル/イタリア)、フェラーリF458イタリア、164周
5. ブレ/ジボン/ベロック組(フランス/フランス/フランス)、シボレーコルベット、163周
6. カマティアス/ダニエルス/ベル組(スイス/イギリス/イギリス)、ポルシェ911 GT3 RSR、152周

ポイントスタンディングス
世界選手権マニュファクチュアラーGTE
1. フェラーリ、325ポイント
2. ポルシェ、214ポイント
3. シボレー、147ポイント

耐久トロフィーGTE Pro
1. AFコルセ(フェラーリ)、201ポイント
2. アストンマーティン レーシング(アストンマーティン)、141ポイント
3. フェルベマイヤー・プロトン(ポルシェ)、133ポイント
4. ラグジュアリー レーシング(フェラーリ)、53ポイント

耐久トロフィーGTE Am
1. ラルブル・コンペティション(シボレー)、179ポイント
2. フェルベマイヤー・プロトン(ポルシェ)、152ポイント
3. クローン レーシング(フェラーリ)、119ポイント
4. AFコルセ・ウォルトリップ(フェラーリ)、108ポイント
5. JWAアヴィラ(ポルシェ)、88ポイント


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