WEC世界耐久選手権に参戦しているトヨタは、中嶋一貴とアンドレ・ロッテラーの対談を収めた動画を公式サイト上で公開した。対談のテーマは、6月22日(土)~23日(日)に行われるル・マン24時間耐久レースについてだ。
WECではそれぞれトヨタとアウディに所属し、ライバル関係にある一貴とロッテラー。ただ、ふたりは旧フォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)時代の2011年からトムスでコンビを組んでいるほか、スーパーGTでも、11年はチームメイトとしてトムスのマシンをドライブするなど、その関係は深い。
動画では、ライバルとしてWECを戦うふたりがル・マン24時間について語る。ライバルとはいえ気心の知れたふたりだけに、一貴が「一度、君たちのクルマ(アウディR18 e-トロン・クワトロ)を運転してみたいよ」と笑いながら語ると、ロッテラーも冗談交じりに「いつか交換しよっか」と返すなど、終始和気あいあいとした雰囲気の中でトークが展開される。
ル・マン24時間が、高速のため些細なミスが大きな事故につながりやすいレースであることに対しては、ともに恐怖心もあるようだ。ただ、だからこそル・マン24時間は特別で、ドライバーとしての高揚感が得られるのだとも一貴は語る。
また、互いのマシンの違いを語る場面では、それぞれのエンジン音にも言及。トヨタに比べてアウディのエンジン音が小さいことは、特にル・マン24時間をドライブする上では“助かる”のだとロッテラーは述べる。エンジン音が大きいと、ドライバー交代後の休息にも影響が出るのだという。一貴も、エンジン音が大きいと精神的にも身体的にもきついと語る。
動画ではほかにも、メーカーにとってのル・マン24時間がどういうレースなのかや、チームメイトでありながらライバルというふたりの関係性、ファンにとってのル・マン24時間の楽しみ方も語られるなど興味深い話が盛り沢山となっている。
動画は前後編に分かれており、対談は英語で行われているが、日本語字幕が付いているので気軽に見ることができる。
■視聴はトヨタ公式サイトまで
http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/special/andre-lotterer-and-kazuki-nakajima-movie.html