マツダは16日、ル・マン24時間耐久レースが行われているサルト・サーキットで記者会見を行い、2013年にSKYACTIV-DクリーンディーゼルエンジンをLMP2クラスに供給すると明らかにし、デンプシー・レーシングがすでに参戦を検討していると明らかにした。

 マツダは1970年代からさまざまな形でル・マン24時間に挑戦し、1991年にはマツダ787Bで悲願の優勝を達成。現在のところ日本車として唯一の総合優勝を成し遂げている。そんなマツダは現在、北米マツダを中心としてモータースポーツ活動を活発化させているが、2013年、ついにル・マンにマツダエンジンが復活することとなった。

 16日、サルト・サーキットの会場で開催された記者会見には、北米マツダでマツダ・モータースポーツの副社長を務めるジェイ・アメストイ、そしてマツダのグローバルマーケティングを務める毛籠勝弘役員が出席し、マツダが2013年にSKYACTIV-Dクリーンディーゼルエンジンを投入、LMP2クラスのカスタマーに供給すると明らかにした。

 このSKYACTIV-Dエンジンは市販車でも使用されているエンジンで、低圧縮比により燃費改善を達成しており、このエンジンのレーシングバージョンとなる。すでに、北米グランダム・シリーズでマツダRX-8で参戦している、俳優のパトリック・デンプシー率いるデンプシー・レーシングが来季ル・マンでのLMP2参戦を検討しており、ローラ・シャシーに搭載される予定だという。

 まだエンジンのパワー/トルク等については決定していないが、エンジン自体は北米マツダにより供給され、日本、ヨーロッパのマツダが協力。WEC世界耐久選手権に参戦するチームには、ヨーロピアンマツダが供給に協力する。

 日本のファンにとっては、ワークスでのLMP1参戦が期待されるところではあるが、マツダとしては「ユーザーのための会社である」というスタンスのもと、カスタマー向けクラスであるLMP2クラスを選んだとのことだ。

 とは言え、マツダのル・マン復帰には、ル・マン24時間の主催者であるACOフランス西部自動車クラブも歓迎。会見の冒頭には、ピエール・フィヨンACO会長が「ル・マンへの復帰を歓迎する」とコメントを残した。

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