トロロッソは、オーストラリア人ドライバーのダニエル・リチャルドが2011年の全てのグランプリで金曜朝のフリー走行をドライブするとアナウンスした。
チームの発表によれば、21歳のリチャルドは来シーズン、セバスチャン・ブエミかハイミ・アルグエルスアリのいずれかに代わって金曜朝のフリー走行でマシンを走らせることになるという。
オーストラリア人のリチャルドは、レッドブルのヤングドライバープログラムの一員で、2009年はイギリスF3でチャンピオンを獲得。今季はフォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦し、ドライバーズランキングで2位に輝いている。
また、先日アブダビで行われたヤングドライバーテストでは2日間ともトップにつけ、そのタイムは今季チャンピオンのセバスチャン・ベッテルが同じサーキットでマークしたアブダビGPのポールポジションタイムを1秒以上も上回るものだった。
「来シーズンのグランプリで、トロロッソのためにフリープラクティスの1回目を走れることになって本当に興奮している。このような素晴らしい機会を与えてくれたレッドブルに感謝を述べたい」と、リチャルドはコメントしている。
「2011年はフォーミュラ・ルノー3.5シリーズを制することが重要なプライオリティーだが、僕の究極の目標はフルタイムのF1ドライバーになることであり、今回の新しい役割はその野心を達成するための一番のステップになるはずだ」
トロロッソのボスであるフランツ・トストは、今回の決定について次のように述べている。
「我々のチーム創設の目的は、レッドブルのジュニアプログラムから若いドライバーを採用し、走らせることだった。今回、リチャルドをチームのサードドライバーに起用したことは理にかなったことだ」
「ダニエルはすでに何度かF1のテストを経験しているが、グランプリの金曜日を走らせることで、レースウイークにおける真の洞察力やさらなるプレッシャーを彼に与えることができる。また、彼のようなハングリーな若者をチームに迎え入れることで、レギュラドライバーにもいい刺激を与えることができると思っている」