ロータス・ルノーGPのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンは、チームの今季低迷の原因はラジカルな前方排気コンセプトであると述べた。
アリソンは、このコンセプトは最初に期待したほどのパフォーマンスを発揮しなかったと述べている。ルノーはシーズン途中で後方排気システムへの変更も検討したが、それもうまくいかず、前方排気を維持することに決めた。
「前方排気システムについての決定を下した時点では、非常にエキサイティングなコンセプトで、我々の後方ブロウンシステムを上回るパフォーマンスを見せていた」
「ポテンシャルが非常にあり、優勝をもたらすだけの力があるように思えた。しかしその後、2、3の問題によって我々は前進できなかった」
「まず、このシステムを開発するのは非常に難しいことが分かった。最初に出来上がった段階ではとても優れていたが、パフォーマンスを向上させるのが思っていたよりもずっと難しかった」
「次に、ダウンフォースを発生させるためにはかなり手間がかかる。そのために一部のサーキットでは期待よりもダウンフォースが不足する」
シンガポールのような低速サーキットでは特に苦労しているとアリソンは言い、そのために多数のアップグレードを持ち込んでも効果を発揮させることができなかったという。
しかしアリソンは、残りの5戦の大半は問題ないだろうと考えており、来年にも期待をかけている。
「1月から来年のマシンの作業に取り組んでいる。非常に長い時間をかけて大勢の人間が作業を行っている」
「来年は従来のセッティングにより近い形にリセットし、そこから前進させていく」