全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿は10日、決勝レース1が行われ、ポールポジションからスタートした山本尚貴(TEAM無限)が初優勝。逆転チャンピオンに向けて近づくこととなった。2位には中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、3位にはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)が入った。
朝から雨となり、ウエットコンディションとなった全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿の決勝レース1。スタート直前に一度雨は止んだものの、フォーメーション直前に再び雨が降り始めた。
迎えたスタートでは、ポールポジションの山本が好スタート! トップで1コーナーに入っていく。2番手には小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が浮上し山本を追うが、その後方では4番手スタートの国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)、7番手スタートの中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)、8番手スタートの塚越広大(HP REAL RACING)、アンドレア・カルダレッリ(KYGNUS SUNOCO)らを巻き込むクラッシュが発生。4台はレースを終えてしまう。
トップの山本はクリアな視界でオープニングラップのリードを奪うかと思われたが、シケインの進入でリヤが流れカウンター! 危うくスピンは免れたもののコースアウトを喫し、小暮に首位の座を奪われてしまった。
チャンピオン獲得のためにも、自身の目標としてもまずは1勝が欲しい山本だが、先頭に立った小暮にトラブルが発生してしまい、2周目に再び首位に浮上する。小暮は2周目に一気にペースが下がり、無念のピットイン。これで2番手には大祐が浮上した。
少しずつコースの水量が減っていく中トップを奪い返した山本は、他のドライバーよりも1秒速いペースで周回を重ねていき、10周を消化する頃には2番手大祐との差を8秒に広げた。レースも中盤になると雨量が減り、全体のラップタイムも向上。そんな中、伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)との6番手争いを制した平川亮(KYGNUS SUNOCO)が素晴らしいタイムでファステストラップを連発した。
先頭の山本は、2番手以下に安定したマージンを築き20周を走りきり、そのままトップでチェッカー! 嬉しい国内トップフォーミュラ初優勝を飾った。同時に、TEAM無限も初優勝となっている。山本はこの勝利により、レース2で3位以上を獲得すると、逆転チャンピオンを手中に収めることとなる。
2位は大祐で、こちらも嬉しい初表彰台。3位はジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)となった。今季のスーパーフォーミュラの公式戦最終戦となるレース2は14時30分にスタートが切られる予定だ。