トヨタは8日、今季のル・マン24時間耐久レースにトヨタ・レーシングから、8号車TS030ハイブリッドで参戦する予定だった石浦宏明が、体調不調により参戦を辞退すると明らかにした。

 石浦はトヨタがル・マン24時間に参戦することを発表した当初からドライバーの候補に挙げられ、TS030ハイブリッドが初めてテストを行ったポールリカールテストにも参加。TS030のステアリングを握っていた。

 今季石浦は、ル・マンやWEC参戦もありフォーミュラ・ニッポンの参戦を休止するなど、スーパーGTとWEC参戦に集中。本人も「ル・マン参戦は子どもの頃からの夢だった」と語り、参戦を待ち望んでいた。

 5月4日に決勝レースが行われたスーパーGT第2戦富士でも、45周の第1スティント、28周の第2スティントをこなし、脇阪寿一とのコンビで見事優勝を飾っていた石浦だったが、トヨタからの発表によれば「LMP1レーシングカーの強い横Gにより背中に違和感を覚え、医師のアドバイスも考慮した結果、今年のル・マン24時間レースへの出場を見送り、2013年に向けた準備に専念したい旨をトヨタ・レーシングに申し入れた」とル・マン参戦を断念したという。

「ル・マン24時間レースに出場するのが子供の頃からの夢だったので、本当に悔しいですが、体調を考慮して辞退を決断しました。今後はスーパーGTとニュルブルクリンク24時間レースに全力投球するとともに、WECのLMP1クラスでも戦える体づくりに専念し、来年はぜひトヨタ・レーシングからル・マン24時間レースへの参戦を果たしたい」と石浦はリリースの中で語っている。

 トヨタ・レーシングでは、今回の事態にあたり、現在石浦に代わるドライバーを探しているという。ル・マン24時間の主催者であるACOに承認され次第、発表されるとのことだ。

 スーパーGT第2戦を終えた石浦は現在、スポーツランドSUGOでスーパーGTタイヤテストに参加している。FニッポンやスーパーGTでもみせたポテンシャルの高い走りがル・マンで見られないことになったのは、実に残念なところだ。

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