ドイツに本拠を置くモータースポーツデザイン・グループのADESS AGは、2014年のル・マン規定に基づくLMP1マシンを製作する用意があると明らかにした。
ADESS AGは、今シーズンのWEC世界耐久選手権のLMP2クラスにエントリーしているロータスLMP2のオリジナルプロトタイプカー、T128の開発を担当した。彼らはこの日、来シーズン用のLMP1マシンのデザインが最終段階にあることを発表した。
現在、ADESS AGは、このプロジェクトの実現に向けて、2014年のWECで2台のマシンを走らせることのできるパートナーチームを探しているという。
以前にF1のリジェやザウバー、トヨタ、HRTなどで働いた経験を持つADESS AGのボス、ステファン・コッセは、現在開発中のマシンについて、次のように語っている。
「昨年の末、我々は自身の名の下にLMP1へ取り組むことを決めた。これは、2014年の規定に基づいて設計される完全に新しいマシンだ」
「我々は、風洞とCFD(数値流体力学)のプログラムに着手し、今はデザインの最終段階にきている」
またコッセは、チームとの契約に合意し、すぐに2台のマシンを購入した場合には、8カ月以内にマシンを走らせることができるだろうと語っている。
「我々は、共に働いてくれるチームを探している」
「このマシンは、複数のカスタマー用に考えられたものではないので、ひとつのパートナーを捜している」
コッセは、搭載されるエンジンの詳細こそ明かしていないものの、マシンは非ハイブリッドとしてデザインされたと明かした。ただ彼は、もし購入者によって要求されれば、ハイブリッドシステムまたはシステムを統合することがまだ可能だと述べている。
彼によれば、マシンのコストは「100万ユーロ(約1億2600万円)以上」になるという。