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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2011.07.12 00:00
更新日: 2018.02.16 03:29

ALMS:GTクラスでベルグマイスター組が2位


プレスインフォメーション\t2011年7月12日

アメリカン・ル・マン・シリーズ第3戦、ライムロック

ALMS:タイトルディフェンダーがシーズン初の表彰台へ

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組は、コネチカット州ライムロックで開催されたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)においてGTクラス2位でチェッカーフラッグを受けました。フライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRは、ライムロックのノースイースト・グランプリにおいてタイトルディフェンダーとして今シーズン3戦目にしてはじめて表彰台に上り、チャンピオンシップに向けてポジションを上げたのです。

 米国コネチカット州にある1周2.478 kmのショートサーキットで開催されたこのレースは、スタートからフィニッシュまでスリリングな展開となりました。ポルシェは序盤から好調でした。パトリック・ロングはスタート直後に2位に躍り出し、最初のピットストップ/ドライバー交代までそのポジションを維持しました。彼のチームメートであり、このサーキットで過去5年間に5勝の実績を誇るイェルク・ベルクマイスターは、ピットストップ後に同じくポルシェのワークスドライバーであるウォルフ・ヘンツラーの後方、3位に一旦退きますが、すぐにポジションを奪還します。

 ベルクマイスターはトップを狙い果敢に攻め、一時は2秒差まで詰め寄りました。しかし、残り3周でタイヤが損傷しピットインを余儀なくされてしまいましたが、フライングリザードのクルーは、ベルクマイスターの2位のポジションを死守すべく、いつも通り迅速にカーナンバー45の911 GT3 RSRの作業を行いました。結果、トップから20.387秒遅れでチェッカーフラッグを受け、今シーズン初優勝を逃した形となりました。

「激しいレースでした」とイェルク・ベルクマイスターが語ります。「ライムロックでの連勝記録を伸ばせるよう、できることはすべてしました。残念ながら、それはパンクで達成できませんでしたが、今シーズン最高の結果を得ることができました。これは、チームが一丸となり精一杯努力した成果です」。パトリック・ロングは、「十分に満足しています。今日は、たくさんのチャンピオンシップポイントを稼ぐことができました。ライバルたちが多くの問題を抱えたこのレースで獲得したポイントは貴重なものです。今週末、ずっと911 GT3 RSRのセッティングは完璧でした。わずかな差で優勝を逃したのは残念です」とコメントしています。

 ブライアン・セラーズは、ファルケンタイヤチームのファーストドライバーを務めました。彼は、タイトなサーキットで堅実なドライビングを行い、チームメートのウォルフ・ヘンツラーがそれを引き継ぎました。ファルケンタイヤチームは、チェッカーフラッグの1時間15分前に早めの給油を済ませ、ライバル達が給油のためピットに入った隙を突いて2位に浮上しました。しかし、ウォルフ・ヘンツラーも大きな局面を迎えます。フィニッシュ30分前、タイヤがダメージを受けたおそれがあったため、彼はポルシェ911 GT3 RSRをピットに戻しました。しかし、これは幸運なことにコース上のタイヤ片を拾っただけでした。そして、最後の数周で燃圧の問題が発生し、確実と見られていた3位から後退を余儀なくされ、5位でチェッカーを受けました。

 フライングリザードモータースポーツのもう1台のポルシェ911 GT3 RSRを駆るワークスドライバー、マルコ・ホルツァー(ドイツ)はアメリカ人のチームメートであるセズ・ニーマンとともに、ライムロックデビューを7位で飾りました。彼は、この結果に明らかに満足し、「車両を受取った時点では最下位でしたが、そこからの追い上げを楽しみました。この不慣れなサーキットで、きわめて優秀なタイムを出すことができたことに満足しています」と語りました。サシャ・マーセン(ドイツ)/ブライス・ミラー(米国)組は、ポールミラーレーシングのポルシェ911 GT3 RSRで6位に入賞、そしてGTCクラスではポルシェ911 GT3カップのディオン・フォン・モルトケ/マイク・ピアース(ともに米国)が優勝を飾っています。

 アメリカン・ル・マン・シリーズの第4戦は、7月24日カナダ、モスポートで開催されます。

レース結果: アメリカン・ル・マン・シリーズ第3戦、コネチカット州ライムロック
GTクラス
1. ミュラー/ハンド組(ドイツ/米国)、BMW M3 GT、176周
2. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、176周
3. マーリー/ラザロ組(米国/米国)、ドラン・フォードGT、174周
4. シャープ/ファン・オーバービーク組(米国/米国)、フェラーリF458イタリア、174周
5. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、174周
6. マーセン/ミラー組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、172周
7. ホルツァー/ニーマン組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、165周

GTCクラス
1. フォン・モルトケ/ピアース組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、164周
2. パンペリー/エンデ組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、164周
3. ライツィンガー/スイードラー組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、164周

GTクラスポイントスタンディングス
ドライバー部門
1. ディルク・ミュラー、ジョーイ・ハンド(BMW)70ポイント
2. オリバー・ギャビン、ジャン・マグナッセン(シボレー)37ポイント
3. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)34ポイント
4. オリバー・ベレッタ、トミー・ミルナー(シボレー)33ポイント
ディルク・ヴェルナー、ビル・オーバーレン(BMW)33ポイント
6. アウグスト・ファルファス(BMW)26ポイント
7. ジェイミー・メロ、トニ・ビランダー(フェラーリ)25ポイント
8. セズ・ニーマン(ポルシェ)23ポイント

マニュファクチュアラー部門
1. BMW、70ポイント
2. ポルシェ、44ポイント
3. シボレー、41ポイント
4. フェラーリ、34ポイント

チーム部門
1. BMWチームRLL(BMW)70ポイント
2. コルベットレーシング(シボレー)41ポイント
3. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)37ポイント


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