アメリカン・ル・マン・シリーズ第7戦ロードアメリカは19日、4時間の決勝レースが行われ、クリス・ダイソン/ガイ・スミス組ダイソン・レーソングのローラB12/60・マツダがクラウス・グラフ/ルーカス・ルーア組マッスルミルク・ピケット・レーシングのHPD ARX-03aを0.083秒差で振り切り、今季初優勝を飾った。
今季、マッスルミルクのHPD ARX-03aの前に1勝も挙げられていないダイソン・レーシングのローラ・マツダ。このロードアメリカでも予選でギアボックストラブルに見舞われ、後方からの追い上げを強いられることに。ダイソンはLMP1のスピードを発揮しわずか9周で総合2番手に追い上げるが、クラウス・グラフがドライブしていたHPD ARX-03aは45秒のアドバンテージを築いていた。
しかし、HPD ARX-03aには水漏れのトラブルが発生。この修理のために、逆にローラ・マツダに対して4周のビハインドを築かれてしまう。ただ、ライムロック戦では同様のパターンから遅れを跳ね返し優勝を飾っており、今回も同様に追い上げを開始。4時間レースのうち、残り19分となった最後のフルコースコーションの時点で、2台の差は13秒となっていた。
1周当たり3秒速いペースでローラ・マツダを追い上げるHPD ARX-03aは、ファイナルラップでついにテール・トゥ・ノーズに迫る。ローラ・マツダはストレートの速さを活かしなんとか抵抗するが、ついにファイナルコーナーでHPD ARX-03がインに飛び込み、トップでのチェッカーに向けて登り坂を駆け上がる。
しかし、直線スピードに優るローラ・マツダは登り坂途中でHPD ARX-03aを再逆転。HPD ARX-03aは再びスリップを得ようと背後に戻るが万事休す。ダイソン・レーソングのローラ・マツダが今季初優勝を飾ることとなった。
LMP2クラスは、コンクエスト・エンデュランスのモーガン・ニッサンがまたもレベル5モータースポーツのHPD ARX-03bを下し優勝。LM-GTEクラスもまた混戦となり、ヨルグ・ベルグマイスター/パトリック・ロング組ポルシェ997 GT3 RSRがリードを奪うも、セーフティカーのタイミングが悪く後退。ヨルグ・ミューラー/ビル・オーバーレン組BMW M3 GTが2位まで追い上げてきたポルシェを2秒差で抑え、優勝を飾ることとなった。
