8月24〜25日に中国・北京で第6戦を、8月30〜9月2日にオルドスで第7戦が予定されていたFIA GT1世界選手権の中国ラウンドだが、中止が決定した。
これは6月30日にポールリカールで開催されていたブランパン耐久シリーズの場で、主催団体であるSRO代表のステファン・ラテルが明らかにしたもので、9月のロシア、11月のインドのラウンドに関しては予定通りの開催となるという。
中国ラウンドは2戦が予定されていたが、シリーズ争いにも大きな影響を及ぼす可能性がある。そのため、代替としてヨーロッパでのレースが追加される予定と言うが、詳細については現在未定だ。
今季からはFIA-GT3車両での開催となり心機一転となったFIA GT1世界選手権だが、多くのチームが同じくGT3カーを使うレースであるブランパン耐久シリーズやドイツのADAC GTマスターズへ流れ、エントリーを集めるのに苦心しているのが現状だ。
昨年までのFIA-GT1規定の車両は車両価格もさることながら、ランニングコストも高額で、それに加えて高額なエントリー費用や遠征費で多くのチームが経済的に圧迫されていた。今季は車両価格がやや手頃なGT3でのレースにスイッチされたが、それでもシーズン中にエントリーを取り止めるチームが出はじめている。
FIA-GT1世界選手権の状況に対し、FIAワールド・モータースポーツ・カウンシルでは、2013年に車種が異なる10チーム、20台のエントリーを今年8月30日までに集め、シリーズの開催の可否を決定するようSROに対して要求している。