FIA GT1世界選手権の今季最終戦は、アルゼンチンのサンルイスで決勝レースが行われ、9号車アストンマーチンDB9(フレデリック・マコウィッキ/イアン・クラリー組)が予選・決勝レースとも優勝。今季のドライバーズタイトルはマセラティMC12・1号車のアンドレア・ベルトリーニ/ミハエル・バルテルス組が獲得した。

 4日に行われた予選でポールポジションを獲得したのは、地元アルゼンチンでの経験を買われ急遽マシンをドライブすることになったホセ-マリア・ロペス、そしてステファン・ミュッケ組の8号車アストンマーチンDB9。次いで9号車アストンマーチンが続き、チームこそ異なるものの、アストンマーチン勢が予選フロントロウを獲得した。

 迎えた5日の予選レースでは、スタートで9号車アストンマーチンが先行。しかし、8号車と接触を喫してしまい、8号車は後方にいた10号車アストンマーチン(クリビオ・ピッチオーネ/ジョナサン・ヒルスキ組)と接触。8号車はリタイアを喫してしまう。

 序盤に24号車ランボルギーニ・ムルシェラゴLP640 R-SVの回収のためセーフティカーが出たりするものの、9号車アストンマーチンは着実にリードを広げ、追いすがる6号車マテック・フォードGT(ニール・ジャニ/ニコラス・アルミンド組)や5号車マテック・フォードGT(リチャード・ウェストブロック/トーマス・ミュッヒ組)を引き離し予選レースを制覇。2位は5号車マテック・フォードGT、3位は12番グリッドから追い上げた40号車フォードGT(マキシム・マルティン/バス・ラインダース組)だった。

 この予選レースの結果、タイトルを争っていたダレン・ターナー/トーマス・エンゲ組7号車アストンマーチンが3位以内に入ることができなかったため、マセラティMC12・1号車のアンドレア・ベルトリーニ/ミハエル・バルテルス組がFIA GT1世界選手権タイトルを獲得。ヴィータフォン・マセラティがチームタイトルも獲得することとなった。

 タイトルが決することとなったものの、ランキング2位、3位争いに注目が集まったチャンピオンシップレースでは、ポールポジションからスタート下9号車アストンマーチンが勢いもそのままに優勝。2位は5号車マテック・フォードGTで、3位には10号車アストンマーチンが入り、9号車/10号車のヘクシスAMRが逆転でチームランキング2位を獲得。5号車マテック・フォードのミュッヒがドライバーズランキング2位、大量ポイントを獲得した9号車アストンマーチンのマコウィッキがランキング3位となった。

 ニッサンGT-R勢は、予選レースでミハエル・クルム/ピーター・ダンブレック組の23号車が6位、カール・ベンドリンガー/ヘンリー・モサー組3号車が7位。チャンピオンシップレースでは、最後尾から追い上げた荒聖治/マックス・ニルソン組の4号車が最上位となる13位でチェッカーを受けることとなった。ランキングではクルム/ダンブレック組がドライバーズランキング7位、チームランキングではスモーパワーGTチームが6位、ニッサンはマニュファクチャラーランキングでは悔しい6位でシーズンを終えた。

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