28日、FIA GT1世界選手権第9戦の決勝がブラジルのインテルラゴスで行われ、ビータフォン・マセラッティ2号車のエンリケ・ベルノルディ/アレクサンドル・ネグラオのブラジル人コンビがホームウインを飾った。

 60分で争われたチャンピオンシップレースは、土曜の予選レースを制した7号車アストンマーチンDB9(ダレン・ターナー/トーマス・エンゲ組)がスタートでポジションを守ると、序盤は2番手スタートのスモーパワーGTニッサンGT-R(ピーター・ダンブレック/ミハエル・クルム組)を後続に従えレースをリードした。

 しかし、各車は路面温度の上昇もあってタイヤのマネージメントに苦戦。トップ勢の間隔も狭まるなか、2番手スモーパワーのGT-Rはピットアウトで遅れをとると一気に5番手に後退してしまう。一方、4番手スタートのマセラッティ2号車はピットストップのタイミングで2番手までポジションを上げてくると、終盤残り15分というところでネグラオがターナーのインに飛び込み、接触しながらもアストンをパスしてみせる。

 これでトップに立ったネグラオのマセラッティ2号車はレース終盤もそのまま逃げ切って、ホームレースで嬉しいトップチェッカーを受けた。2位は7号車のアストンマーチン、3位は13号車のコルベットZ06(マルク・ヘネリッチ/アレクサンドル・マルガリティス組)となった。
 GT-R勢は、23号車スモーパワーGTが6位、4号車の荒聖治/マックス・ニルソン組は16位、3号車18位、22号車は21位という結果だった。

 大詰めのチャンピオン争いは、ランキング首位のアンドレア・ベルトリーニ/ミハエル・バルテルス組(1号車ビータフォン・マセラティ)が9位2ポイントに留まったため、最終戦のサンルイスまで持ち越されることになっている。

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