近年はWEC世界耐久選手権やル・マン24時間でLMP1/LMP2クラスに参戦しているフランスのOAKレーシングが、来季WTCC世界ツーリングカー選手権に活動の場を移し、ホンダ・シビックWTCCを走らせる可能性があると英AUTOSPORTが報じている。
OAKレーシングはドライバー兼チーム代表のジャック・ニコレが率いるチームで、傘下にオンローク・オートモーティブをもちコンストラクターとしても活動している。近年はスポーツカーレーシングに注力しており、LMP2クラスではモーガンの名を冠したP2カーを、LMP1ではOAKペスカローロシャシーを走らせている。
英AUTOSPORTが報じるところによれば、OAKレーシングはホンダとJASモータースポーツが開発したシビックWTCCを2台走らせる計画があり、ワークス格のホンダレーシング・チームJASとOAKレーシングの2チーム4台での参戦が実現する可能性があるという。
ホンダとOAKレーシングの関係は今年後半からスタートしており、WEC世界耐久選手権では今季終盤2戦に、アメリカのホンダ・パフォーマンス・デベロップメントが製作した3.4リッターV8エンジンをOAKペスカローロシャシーに組み合わせ参戦。佐藤琢磨が乗り込んでいる。
OAKレーシングのマネージャーを務めるセバスチャン・フィリップは、交渉を続けていることを明らかにしつつも、「まだ話をしている最中で何も起こっていないよ。そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」と語っている。
来季WTCCに本格参戦するホンダ・シビックWTCCについては、ワークスのJASはガブリエル・タルキーニ&ティアゴ・モンテイロのコンビが決まっているものの、それ以外については、WTCC鈴鹿の段階で「まずは今季のテスト参戦でデータを集め、今後検討していきたい。今は予定はない」としていた。ただ、英AUTOSPORTは現在シボレー・クルーズを走らせているバンブー・エンジニアリングや、BTCCにシビックで参戦しているチーム・ダイナミクスがサテライトチームの候補に挙がっているとしている。