SUBARU WRX STI tS、2011年ニュルブルクリンク24時間レースに出場

スバルテクニカインターナショナル(STI)は、本年6月23日(木)〜26日(日)にドイツで開催される「第39回ADAC Zurich 24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)」にSTIが独自にチューニングを施したSUBARU WRX STI tS(GVB)で出場する。STI自らが車両製作を行い主体となってエントリーを開始した2009年以来3回目の挑戦となる本年は、SP3Tクラス優勝を目標としている。

ニュルブルクリンクは、F1やDTMといったスピードレースに用いられるグランプリコース(全長5.1km)と各国の自動車メーカーが車両の開発テストに使う「ノルドシュライフェ」(通称オールドコース、全長20.8km)を組み合わせた特殊なレーシングコースで、特にノルドシュライフェは300mの高低差と170以上のコーナーがあると言われる過酷なロードコースである。また、この24時間レースには毎年欧州を代表するツーリングカーなど約200台以上の出場車が集まることでも知られている。

昨年2010年は、24時間で139周(約3,527km)、2009年比で152.2km長い距離を走破し、SP3Tクラス(排気量2リットル未満の過給器付き車両) 4位に入賞している。

STIコンプリートカーのSUBARU WRX STI tsをベースとする2011年モデルのレース車両は、徹底した軽量化や4ドアボディを生かした空力性能の強化、EJ20ターボエンジンのさらなるパフォーマンスアップを重点において開発している。5月14日に現地で行われるショートレース(VLNシリーズ)に出場してセッティングを煮詰め、6月のレースウィークに臨む予定である。これまで同様、STI車両実験部部長の辰己英治がチーム監督として、車両の開発およびチーム運営を指揮し、ドライバーには、2008年以降、本レースに連続参戦している経験豊富な吉田寿博および昨年からチームに加入したカルロ・バン・ダム(オランダ)と地元ドイツ人ドライバーのマルセル・エンゲルスの3名を引き続き起用。4人目のドライバーには、SUPER GTでレガシィB4 GT300をドライブしている佐々木孝太を起用する。佐々木起用にあたって、事前にVLNレースに出場するなどのニュルブルクリンク24時間レース参加資格を満たす準備が進められている。

■プロジェクト名:STI NBR CHALLENGE 2011
□エントラント名:SUBARU TECNICA INTERNATIONAL
□出場車両:
・SUBARU WRX STI tS(GVB型)
・水平対向4気筒 EJ20型
・2.0リッター DOHC ターボ / SYMMETRICAL AWD
□車両製作:STI

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