WEC世界耐久選手権の第4戦が24日、イギリスのシルバーストンで開幕した。アウディ、トヨタの両ハイブリッドプロトの対決2戦目ということもあり注目を集めるレースだが、両陣営とも第3戦ル・マン24時間とは異なるフォルムのマシンを投入している。
今季から世界選手権としてスタートしたWEC世界耐久選手権。その第3戦ル・マン24時間から2ヶ月近くが経ち迎えた第4戦シルバーストンは、アウディR18 e-トロン・クワトロ、そしてトヨタTS030ハイブリッドのハイブリッド対決第2幕とも言える戦いとなる。
迎えた24日のフリープラクティスでは、アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー組1号車アウディR18 e-トロン・クワトロがFP1でトップに。トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ組2号車アウディR18ウルトラがFP2でトップにつけることに。アウディの2台は、フロントフェンダー上にスプリッターがつくなど外観上からも分かる変更が見られた。
一方、さらに大幅に改良を施されてきたのは、ル・マン24時間のリベンジに燃えるトヨタTS030ハイブリッド。アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴組7号車は、フロントにル・マンの時には無かった大型のカナードを装着してきたほか、リヤウイング翼端板を2枚設け、リヤウイングを分割する大胆な構造を投入してきた。7号車はFP1ではアウディ勢に割って入る2番手、FP2では4番手となっている。
LMP1クラスでは、FP2の3番手にストラッカ・レーシングの21号車HPD ARX-03a・ホンダがつけている。レベリオン・レーシングの2台のローラB12/60・トヨタとHPD ARX-03a勢は今回も僅差の争いとなりそうだ。
LMP2クラスは、FP1で35号車モーガン・ニッサンが、FP2で38号車ザイテック・ニッサンがトップタイムをマーク。LM-GTEプロクラスはAFコルセの51号車フェラーリ458がFP1/2ともトップタイムをマークした。