WEC世界耐久選手権を運営するFIA、ACOは18日、5月4日〜5日に開催されるWEC第2戦スパ6時間のエントリーを発表した。合計35台のマシンが参戦する。
6月のル・マン24時間の前哨戦として毎年多くのエントリーを集めるWEC第2戦スパ。昨年は直前でトヨタTS030ハイブリッドのデビューがキャンセルされたものの、アウディは4台をエントリーさせてきたが、今季もアウディは3台のR18 e-トロン・クワトロをエントリー。ル・マン24時間同様の体制を組む。
対するトヨタTS030ハイブリッドは、2台体制で初めてのスパに挑む。7号車には中嶋一貴が復帰し、こちらもル・マン同様の体制が組まれた。レベリオンもル・マン同様の2台、ストラッカは1台で臨む。
LMP2クラスは、開幕戦を欠場したガルフレーシング・ミドルイーストのローラB12/80・ニッサンが復活。昨年WECを戦った女性ドライバー、井原慶子もエントリーに名を連ねた。また、ELMSの常連であるJOTAもエントリー。KCMGがスパには参戦しないため、LMP2は第1戦から1台が増え、11台というエントリーになっている。
LM-GTEプロクラスは、第1戦シルバーストンで1位・3位を得たアストンマーチン・レーシング(AMR)が1台を増やし3台体制で参戦。AMRはチーム内でドライバーの組み合わせが変わっており、ブルーノ・セナが97号車から98号車に移り、フレデリック・マコウィッキ、ロブ・ベルと組む。
第1戦シルバーストンでは、日本人ドライバーはLM-GTEプロクラスで2位となったAFコルセ71号車の小林可夢偉だけだったが、7号車トヨタの一貴、28号車ガルフレーシング・ミドルイーストの井原と3人が揃った。なお、一貴、マコウィッキ、31号車ロータスのジェームス・ロシターは4月29日のスーパーGT第2戦富士を終えすぐに渡欧と、忙しいスケジュールを送ることになる。