WEC世界耐久選手権は23日、8月26日に開催されるWEC第4戦シルバーストンのエントリーを発表した。LMP1/P2/LM-GTEプロ/アマ合計37台のエントリーが記されている。
合計56台のエントリーを集めた6月のル・マン24時間耐久レースから2カ月の間隔をおいて開催されるWEC第4戦シルバーストン。WECは今季、8月のシルバーストンからサンパウロ、バーレーン、そして10月の富士、上海と転戦する予定になっているが、後半戦のエントリーを占う上でもシルバーストンのエントリーは注目を集めるところだった。
LMP1クラスは、ル・マン24時間の前哨戦とも言える第2戦スパから台数が減ることとなり、7台がエントリー。ル・マンで1-2-3-5位を占めたアウディ勢は、ル・マン優勝車のアウディR18 e-トロン・クワトロが1号車の1台、2号車はアウディR18ウルトラという2台体制となっている。なお、これまでトム・クリステンセン、アラン・マクニッシュとトリオを組んでいたディンド・カペッロは23日、ル・マンを最後にLMP1のシートから降りることを明らかにしている。
一方、ル・マン24時間から参戦を開始したトヨタTS030ハイブリッドは、7号車の1台がエントリー。アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴というル・マン同様のラインナップとなった。LMP1クラスはその他に常連のレベリオン・レーシングのローラB12/60・トヨタが2台、HPD ARX-03a・ホンダを走らせるストラッカ、JRMがそれぞれ1台という顔ぶれに。
ル・マン24時間でクラス優勝を飾ったスターワークスのHPD ARX-03b・ホンダをはじめ最多の16台が集まったLMP2クラスは第2戦スパよりも多いエントリーで、そのうち12台がニッサンVK45エンジンを使用する。ル・マンでは1台しかエントリーが受け入れられなかったロータスは再びこのシルバーストンで2台に増えており、第3ドライバーに元F1ドライバーのビタントニオ・リウッツィを登録した。
LM-GTEプロクラスは、スパ同様の5台がエントリー。LM-GTEアマクラスは9台がエントリーした。地元イギリスということもあり、GTEアマクラスにはアストンマーチン・レーシングが2台参戦。LM-GTEプロの1台とあわせ、3台のアストンマーチン・バンテージが顔を揃えることになる。