ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.05.18 00:00
更新日: 2018.02.15 20:05

【ポルシェジャパン】ニュルブルクリンク24時間レースでポルシェが健闘


プレスインフォメーション
2010年5月18日

ニュルブルクリンク24時間レースでポルシェが健闘

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)は、2006年から2009年まで連続で総合優勝を重ねてきたニュルブルクリンク24時間レースにおいて15時間ものあいだレースを支配する健闘を見せたものの、5連覇を逃す結果となりました。

 リタイヤが続出する中、同様に残念な終焉を迎えることとなったポルシェ911 GT3 Rハイブリッドは、それまでこの過酷なレースを8時間に渡ってリードしました。このヴァイザッハ生まれの革新的なレーシングカーは、ポルシェが開発したハイブリッドテクノロジーの優れた競争力と優れた燃費を過酷な耐久レースにおいて証明しました。

 レース開始から22時間15分、メッツゲスフェルトの高速コーナーでレースをリードしていた911 GT3 Rハイブリッドはエンジントラブルでリタイヤしました。「車両後方から大きな音がして、突然パワーダウンしました」とポルシェのワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)が優勝への望みが絶たれた瞬間を説明しました。

 このように残念な結果となったものの、日曜日にニュルブルクリンクを訪れたポルシェAG社長のミヒャエル・マハトは、希望的な見方を示しています。「優勝には届かなかったものの、世界で最も過酷なレースのひとつでポルシェのハイブリッドテクノロジーは可能性を十分に示しました。我々は引き続きこの革新的なドライブコンセプトの開発を続けていきます。ポルシェのハイブリッドカーは、今後もレースに参戦します」。

 ポルシェAGの研究開発担当役員であるヴォルフガング・デュルハイマーは、将来の展望について、「911 GT3 Rハイブリッドは、最高のパフォーマンスと効率が両立できることを証明しました。このモデルは、モータースポーツの未来へと続く技術の道を独自に示したのです」と話しています。

 ヴァイザッハから自走してニュルブルクリンク入りしたロードゴーイングカーのポルシェ911 GT3 RSは、あらゆる期待を大きく上回りました。元DTMドライバーのローランド・アッシュ(ドイツ)、レーシングドライバーでTVのコメンテーターでもあるパトリック・シモン(ドイツ)、ジャーナリストのホルスト・フォン・サウルマ(ドイツ)およびクリス・ハリス(イギリス)で構成されたチームは、強豪200台中13位という優秀な成績でフィニッシュラインを通過しました。「私達は大いに興奮しています」とアッシュが笑みを浮かべます。このドイツ人ドライバーと3名のチームメートは計145周の走行中、技術的なトラブルは全く経験しませんでした。「公道仕様のノーマル車両がこれほど過酷なレースについていくことができること、ましてや上位でフィニッシュできることなど、想像だにできませんでした。このレースを終えて、ポルシェ911 GT3 RSが世界最高のスポーツカーであることに疑問の余地はなくなりました」。

 911 GT3 Rハイブリッドがリタイヤする以前にも、モータースポーツのサラブレッドである911は、それぞれが不運に見舞われていました。5時間経過時点でマメロウレーシングチーム911 GT3 Rを操るクリス・マメロウ(ドイツ)は、アクシデントのためリタイヤしています。

 その2時間半後、ライバルのアクシデントにより、優勝候補が戦線を離脱する結果となっています。過去4連勝を遂げたクルーで今回のレースに挑んだマンタイレーシングの911 GT3 Rは、1周目でトップに躍り出し大差で首位を走行していましたが、周回遅れの車両がスピンしてコースを横切り、マンタイの911に衝突します。これにより、911は大きなダメージを受け、ワークスドライバーであるマルク・リーブ(ドイツ)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ロマン・デュマ(フランス)に加え、マンタイのドライバーであるマルセル・ティーマン(モナコ)で構成された強豪チームは姿を消しました。

 ヴォッヘンシュピーゲルチームマンタイはレース中盤に、ハリボーチームマンタイの911 GT3 Rはレース終了4時間半前に、いずれもトランスミッションのトラブルでレースを終えました。


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