ハンコックタイヤの開発も担っているドイツのファーンバッハー・レーシングが、エッセンモーターショーで来季の活動を発表した。来季はフェラーリ458を使用してル・マン・シリーズ(LMS)、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)に参戦するという。

 ハンコックタイヤの開発チームとして、ル・マン・シリーズやル・マン24時間で活躍してきたファーンバッハー・レーシング。来年度も継続して、ハンコックタイヤの開発チームとして様々なレースに挑戦するという。来季もLMSはフル参戦、そして、ル・マンとニュルブルクリンクの両24時間耐久レース、そしてVLNにも何戦かスポット参戦を予定していると発表した。なお、今年まではフェラーリF430 GT2での参戦であったが、11年は、フェラーリが開発した458での挑戦になるとのこと。

 ファーンバッハー・レーシングと言えば、2007年〜08年に、谷口信輝とともにスーパーGT300クラスでユンケルパワー タイサン ポルシェを駆り参戦していたのがドミニク・ファーンバッハー。ドミニクはその後、ヨーロッパに拠点を戻し、ALMSやLMS等で活躍しているが、ここ数年は、父親が経営するファーンバッハ−・レーシングのドライバーとして参戦を続けている。今季のVLN最終戦には、父親でありチーム監督、カレラカップなどで活躍したホルスト、ADACフォーミュラ・マスターに参戦中の18歳の弟マリオとともに、親子3人でポルシェ997 GT3カップで、親子3人での夢の初参戦を果たした。

 日本を離れたドミニクだが、今もチーム・タイサンとは厚い友情関係で結ばれており、「“日本のお父さん”として千葉泰常監督には絶大な信頼を寄せている」と『本物の』父親ホルストが笑顔でコメントをしていた。

 来年のニュル24時間レースでは総合優勝を狙うファーンバッハーファミリーは、その日を待ち遠しくシーズン開幕を楽しみにしているという。

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