90周年となる今年のル・マン24時間レースが16日、フランス、ル・マン市内のリパブリック広場における公開車検で幕を開け、昨年の逆襲を狙うトヨタ・レーシングなどワークスチームも登場した。

 爽やかな晴天に恵まれた日曜日のル・マン市内。14時30分の車検開始前から大勢のファンが市内の特設会場に詰めかけ、早くもビッグイベントらしい熱気に包まれた。この日はマシンの車検のほか、ドライバーの参加登録や装備品チェックが行われたあと、恒例のチーム写真撮影、トークショーなどが行なわれる。

 多くの観客の注目を集めていたのは、新車となるLMP2のロータスT128、そしてLMP1のハイブリッド対決の一端を担うトヨタだ。トヨタは残念ながらスーパーGTセパン戦に参戦した中嶋一貴が欠席したが、2台のトヨタTS030ハイブリッドが並び、多くのフラッシュを浴びた。また、中野信治、井原慶子の両日本人ドライバーも姿を見せ、特に井原は多くの海外メディアの注目を集めていた。

 2日間にわたる公開車検は、明日17日も行われる。いよいよ王者アウディが登場するほか、AFコルセの小林可夢偉も姿を見せる。そして、来季のLMP1参戦車両を先頃公開したポルシェのLM-GTEワークスの2台が、大トリを飾る予定となっている。

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