今回は荒れたグラベルを走り続けるサルディニアとあって、「クルマに無理をさせないように走っていた」。これといった大きな衝撃もなかったなかで起きた今回のトラブルは、チームも不思議に思うほどの致命傷だったようだ。

 さらに、普段の大会であればタイヤフィッティングゾーンでの15分間は、サービスパークにマシンを戻してメカニック達が整備を行うミッドデイサービスのタイミングとなる。しかし今大会は、圧縮時間割の“ショートフォーマット”での開催となっていた。

 実際に組まれたのは、普段は木曜日に実施するシェイクダウンを金曜日の午前中に実施し、続く金曜午後にはそのままデイ1に突入するという圧縮でのアイテナリー(行程表/タイムスケジュール)。その結果、一日を通して走行を行う通称“フルデイ”の土曜日は、8本のステージを行いながらもミッドデイサービスの設定はなし。このスケジューリングが勝田の運命を分けた。

「タイヤフィッティングゾーンでは、ギヤボックスを交換することもできなかったですし、応急処置では何ともならなかった」と悔やむ勝田。

 チーム側もこのスケジュールには疑問を感じたとのことで、「少なくともミッドデイサービスはなくてはならなかったのではないか」と、オーガナイザーやプロモーターとは相談を行っているという。

 これがもし、もう一日余裕のあるスケジュールでミッドデイサービスが設定されていたならば、ギヤボックスの交換作業を完了して3番手から午後のステージを戦うこともできた可能性があり、違った結末も期待できた。開催条件はみんなと同じとはいえ、不運にも勝田にとっては今回のショートフォーマットが仇になってしまった。

勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)
2024年WRC第6戦ラリー・イタリア・サルディニア 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)

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