この新たなパイクスピーク・レーサーは、フォルクスワーゲン本社であるウォルフスブルグの技術部門と、ハノーファーに拠点を置くフォルクスワーゲン・モータースポーツの両社が緊密な連携の上に開発を進めており、「このマシンが新たな始まりであり、初めてのフルEVレースカーとして多くをもたらすだろう」と語るのは、フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクターを務めるスベン・スミーツ。

「このプロジェクトは、我々のモータースポーツ活動の重要なマイルストーンとなる。我々としても、この文字通り素晴らしいチャレンジに全力で臨んでおり、スペクタクルな“ツイン・エンジン・ゴルフ”で参加した1987年以来、ふたたびコロラド山に戻れることを楽しみにしているよ」とスミーツ。

EVコースレコードを持つリース・ミレンの「e0 PP100」

 近年はEVクラスの挑戦者が相次ぎ、それぞれにバッテリー技術や電動駆動力配分の実戦開発の場としてパイクスに挑んでいるが、このフォルクスワーゲンEVレーサーも、当面の目標として2016年にリース・ミレンのドライブした『e0 PP100』の8分57秒118のEVレコード更新がターゲットとなる。

2017年大会は欠場となったパイクスの顔、モンスター田嶋。2018年は復帰参戦の予定という

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