2021年1月22~24日にセネガル・ラックローズ近郊を舞台に、Ocean(海洋)ラウンドで幕を明ける予定だったカレンダーは、新たに3月20~21日にサウジアラビア北西部アル・ウラ地方シャラーンでのDesert(砂漠)ラウンドが開幕戦に。

 また、ネパールのカリガンダキ渓谷でのGlacier(氷河)ラウンドをキャンセルし、新たにアルゼンチンはパタゴニア地方のティエラ・デル・フエゴを加えて、当初計画より6週間遅れての開幕となる。

「パタゴニア地方の加入をアナウンスできて光栄に思う。ただし、エクストリームEがティエラ・デル・フエゴを訪問する理由ははるかに深刻だ。氷河の後退は世界的な気候危機の壊滅的な影響のひとつであり、我々が今行動しない限り、これらの素晴らしい場所はもはや存在しえないだろう」と続けたアガグ。

 そして10月初旬開催のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)にて、新たにFIA格式のインターナショナル・シリーズに承認されたエクストリームEは、オンライン上で参戦全チームのマシンカラーリングを披露した。

 ルイス・ハミルトンのX44、マティアス・エクストロームのABTスポーツライン、ジャン-エリック・ヴェルニュとエイドリアン・ニューウェイのベローチェ・レーシング、マクラーレンCEOのザック・ブラウン率いるアンドレッティ・ユナイテッド、同じく“北米の雄”チップ・ガナッシ・レーシング、中国資本のチーム・テチーター、スペインの電動技術企業QEV、ドイツのHWAレースラボ、そして10月20日に参戦をアナウンスしたニコ・ロズベルグ創設のロズベルグ・エクストリーム・レーシング(RXR)含む、全9チームが『オデッセイ21』の仮想リバリーをラウンチしている。

「チーム・ロズベルグの発展進化系として、このロズベルグ・エクストリーム・レーシングをアンベイルし、エクストリームEへのチャレンジを発表できたことに興奮している」と、アナウンスに際して声明を発表したロズベルグ。

「シリーズはすべての人々の環境意識を高めるだけでなく、今日の地球にとって最大の脅威である気候変動との戦いにおいて、実際の行動を刺激する素晴らしい機会になるはずだ」

「F1を引退して以来、自分のキャリアを持続可能なテクノロジーの発展に捧げてきたし、ここまでの努力とレースへの情熱を組み合わせることができるのは信じられないほど充実した任務だよ」

新たにアルゼンチンはパタゴニア地方のティエラ・デル・フエゴを加えて、当初計画より6週間遅れての開幕となる
550PSを発生するワンメイクEVマシン『ODYSSEY 21』を、チームごと男女1名ずつのドライバーがシェアする

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