TOYOTA GAZOO Racingの豊岡悟志チーム監督は「今回のような変則的なラリーは初めてで、リズムをつかむのがとても難しかったですが、ラリー中にも多くの気づきがあり、課題をいくつも持ち帰ることができました」と述べた。
「今回は勝田選手のクルマに空力パーツを装着しましたが、このように実戦で効果をテストした部品を、市販品としてお客様に提供できるようなサイクルを回していくことも我々の仕事だと考えています」
今季2度目の4位となった勝田は次戦以降のグラベル(未舗装路)ラリーに向け、手応えを感じているという。
「今回のラリーは最終日の途中にサービスの時間が設けられていなかったため、自分でサスペンションのセッティングやリヤのアライメントを変更してウェット路面のSS3を走行しました。良い感触だったのですが、3位まで0.9秒届かず残念です」と勝田。
「今後のグラベルラリーに向けたテストは少しずつ始まっていますし、手応えも感じています」
「ただ、やはり実戦でないと分からない部分はたくさんありますし、ドライバーも頑張らないといけません」
GRプロジェクト推進部の土井崇司氏は「勝田選手と眞貝選手からも『クルマとしてのバランスが取れてきた』と言っていただけました」とコメント。
「ただ、まだまだ改善点はたくさんあります」とし、「次戦からのグラベルラリーにも、エンジニアリングの面でしっかりと対応していきたいと思いますと続けている。
TGRが挑む全日本ラリーの次戦は7月2日~4日、北海道蘭越町を中心に開催されるグラベルラリー、第7戦『2021 ARKラリー・カムイ』だ。