「僕らは(プジョースポールがワークス活動を終了して以降の)ここ数年、完全に独立したファミリーチームとして活動を続けているが、毎シーズンのようにグリッドに並ぶのは、決して当たり前のことではないんだ。それでもこうしてレースに参加する機会が与えられていることに、心から感謝している」と続けたティミー。
「ご存知のとおり、僕ら一家のラリークロスへの関与は数十年前に遡る。世代を超え、生まれついてラリークロスの血が流れているわけで、いつでもここで勝負がしたいんだ」
ティミーにとって、この2021年はWorldRX参戦8年目のシーズンとなるが、引き続き投入されるプジョー208WRXスーパーカーは、これまでで1番の状態に仕上がったという。
「そう、これで8年目のシーズンを迎えるわけだけど、僕はこれまでと同じように新しいストーリーを書くことに意欲的だ。今季は誰が速いのか、どのように好成績を積み重ねるか、そしてどんな形でタイトルを争うか。僕らは本当に懸命に働いているし、クルマは2020年より明らかに感触が良いんだ」と手応えを語るティミー。
「一緒に働いてくれる素晴らしいアイデアと才能を持つメンバーが、必要なすべての領域で、段階的かつ継続的に改善を続けている。これこそが、小さなチームとして大きな違いをもたらしていける要因なんだ」
一方、息子を世界王者に育て上げたチーム代表のケネス・ハンセンも、2021年のティミーに対し「大いなる期待を抱いている」と話す。
「ティミーはワールドクラスのドライバーであり、もちろんラリークロスの世界チャンピオンでもある。その彼と再び一緒に戦うことができて、とてもうれしく思うよ」と、息子に対する敬意を語ったハンセン代表。
「WorldRXはつねに我々チームの目標であり、今季も弟のケビンと一緒に世界最強のドライバーペアリングを続けることができて良かった。ともに(電動オフロード選手権の)エクストリームEに挑戦しているのも重要で、この新しい挑戦と冒険が、彼らの経験値になり好影響を与えてくれるはずだ」
「ティミーは我々のチームに大いなる違いをもたらしてくれるし、プジョー208WRXを隅々まで知り尽くすふたりのドライバーがいること、そして昨季後半戦の勢いをそのまま持続できることは、本当に素晴らしい成果をもたらすだろうね」

