Q:レストアされたセリカはとてもきれいですね。それはあなたが優勝したときのクルマとまったく同じものですか?
「はい、そうです。私たちが優勝した後、トヨタ自動車は記憶に残るクルマだと判断し、日本に持ち込みました。最終的には自分で作り直すことにて、いまもう日本に戻っています」
Q:最近はグループAセリカが少なくなっています。パーツの調達は難しかったですか?
「レストアはドイツで行いましたが、元TTEの人間はまだたくさんいます。世界にはまだ古いセリカのファンがたくさんいるので、彼らは多くのレストアを行っています。そのなかでリビルドされたパーツもあれば、まだ市場で買える部品もありますし自分たちで作ったパーツもあります」
Q:サファリラリーがWRCに復帰することについて、どのようにお考えですか?
「それは非常にユニークで、とてもやりがいがあるものだと思います。WRCイベントがケニアに戻ってくるのですから、とてもうれしいですね。ケニアは私の第二の故郷のひとつであり、そこにはたくさんの良い思い出がありますから」
Q:今年トヨタ車をドライブしている別の日本人スターがいます。勝田貴元の躍進について、どのように感じていますか?
「彼とは以前に何度か話をしたことがあります。当時、彼はよくクラッシュしていました。それは彼がF3からラリーに転向してきたので、どこでもコースを覚えることができると信じていたためです。しかし今、彼はラリーをよく理解しています」
「ラリーでもっとも重要なことは経験です。この競技はサーキットレースではありませんので、すべてのコースを覚えるのは簡単なことではありません。それだけにペースノートは重要です。トップレベルになるにはWRCで最低でも3~4年の経験が必要です。なぜなら、それぞれラリーは非常に異なる性格を持っているためです」
「(勝田)貴元はよくやっていると思います。あとはフィニッシュし続けること、速く走りすぎないこと、そしてさらに経験を積むことが重要です。そうすれば彼はトップレベルの舞台で表彰台を手にすることができるでしょう」
