●飯田直樹 勝田号メカニックリーダー

「昨年までは、GRヤリスの市販車開発に携わりながら、何度か全日本ラリーのサービスにも参加してきました。今シーズンからは勝田選手のラリー車のメカニックをまとめる立場として全戦に参加する予定です」

「今回、ラリー中にリヤデファレンシャルの交換作業がありましたが、時間の限られたなか、各メンバーがやるべきことをこなして、時間内に行うことができました。予定にない作業となりましたが、普段の整備でしっかりとコミュニケーションを取ってきたことで、不安なく行えたと思います」

「ラリー活動の目的のひとつは人材育成にあります。今回のように予定外の作業を行うことも、新たな成長につながると実感しました」

●坂本祐樹 エンジニア

「前戦に続き、ヘイキ・コバライネン選手が非常に速く、あらためてラリー中に多くの課題や学びが見つかりました。本来トップ争いができる存在の勝田選手に、まだ気持ち良く走ってもらうことができていないので、今後のラリーに向けてしっかりと課題を改善していきたいと考えています」

「一方、眞貝選手には自信を持って走ってもらうことができていたので、良い部分をさらに伸ばしたいと思います」

「次戦の久万高原は距離も長く路面も厳しいうえ、気温も上がる時期の開催です。特に冷却系など、各パーツが100%の性能を発揮できるよう、対策を施して挑みます」

●西川卓見 GR Garage熊本中央 GRコンサルタント

「今回、メカニックの一員として参加することになり、初めはとても不安で自分が入ることで迷惑をかけるのではないかと心配するばかりでした。しかし、チーフである丸田さん含めメカニックの方々にはコミュニケーションを積極的に取っていただき、不安な中でもしっかりと本番に向かうことができました」

「作業は点検やタイヤ交換など基本的な項目ですが、サービスの時間が決まっているので効率的に行う必要があり余計にチーム内の声掛けなどのコミュニケーションが大事であると痛感しました」

「2台体制なので担当車両以外のフォローが必要な場面もあり、お互いがフォローし合う姿がカッコよく、まさにワンチームなのだと感じました。今回学んだこと、体験したことをお客様や会社内にも展開し、トヨタの『もっといい車づくり』の現場をお伝えしていけるようにしていきたいです」

 2022年JRCの次戦は“ターマック連戦”の第3ラウンドとなる第3戦久万高原ラリーだ。同イベントは4月28日から5月1日にかけて、愛媛県上浮穴郡久万高原町で開催される。

2戦連続で3位となった勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)
2戦連続で3位となった勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)
最終日に順位を上げ総合5位となった眞貝知志/安藤裕一組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)
最終日に順位を上げ総合5位となった眞貝知志/安藤裕一組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)

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