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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.05.09 19:07
更新日: 2022.05.09 19:16

スバル 2022全日本ラリー第3戦久万高原 ラリーレポート

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ラリー/WRC | スバル 2022全日本ラリー第3戦久万高原 ラリーレポート

2022.04.30 - 全日本ラリー選手権 第3戦 久万高原ラリー Leg1

鎌田3番手、新井4番手から上位を目指す

 2022年全日本ラリー選手権第3戦久万高原ラリーは、4月30日(土)の競技初日を終えてSUBARU WRX STIの鎌田卓麻/松本優一がJN1クラス3番手につけています。また、鎌田と1.5秒差の4番手には新井敏弘/田中直哉がつけており、最終日での順位アップを目指して走ります。

■鎌田、新井がコンスタントにタイムを刻む

 2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によって当初の5月から10月30日~31日に日程をずらし、実質的な最終戦として開催された久万高原ラリー。今年は例年どおりの5月開催となったため、半年を経て選手たちはふたたびラリーの舞台となる愛媛県上浮穴郡久万高原町に集いました。

 4月30日(土)に行われたラリーの初日は、2SSを3回ずつ走行する6SS、SS距離61.95kmで争われます。抜けるような好天に恵まれ、前日降った雨による影響は、一部に水たまりや湿った路面が残る程度のわずかなもの。多くの選手たちはドライ路面向けのタイヤを装着して、ステージへと向かっていきました。

 SUBARU勢は、SS1で新井がSS3番手タイムをマーク。その新井から1.3秒差のSS4番手タイムで鎌田が続く、順調なスタートを切ります。タイヤ6本を使って初日を走る作戦の鎌田は、SS2で3番手タイムを刻み、新井をかわしてJN1クラス3番手に浮上。その後のSSでもコンスタントに上位タイムを並べて、3番手を守り初日を終えています。今回のラリーに向けて大幅に車両のセットアップを更新してきた新井も健闘し、鎌田に1.5秒差のJN1クラス4番手でチャンスを窺います。

 なお、SUBARU BRZが参戦するJN3クラスでは、久保凜太郎/山本磨美(ZC6)がクラス首位、竹内源樹/木村悟士(ZC8)がクラス2番手につける好走を披露しました。両者の差は9.8秒と接近しており、ロングステージが舞台となる最終日の走りに注目が集まります。

■鎌田卓麻「確実にステップアップしていると思います」

 昨年の久万高原ラリーでも3位入賞を果たしている鎌田は、「当初想定していたようにタイヤマネージメントはうまくできました。クルマは細かい調整をやっていますが、最初のループから最大限のスピードを出せている点は、今後に向けてもポジティブな要素ですね。上位選手との差は半年前よりも縮まっていて、確実にステップアップしていると思います。最終日はさらにセットアップを詰めて、上り主体のステージ構成に対応していきたいと思います」と、クルマに対して自信を感じさせるコメントを残しています。

 一方、鎌田を追う立場の新井は、「鎌田選手と僅差で競りあっていますが、SS5でハーフスピンをしてしまったのがもったいなかったですね。SS1は非常に感触が良かったのですが、粗い路面なので、タイヤが少しオーバーヒート気味になってしまい、思うようなタイムが出せませんでしたね」と渋い表情。

 競技最終日の5月1日(日)は、SS7~SS8の2SSで争われます。21.66kmのロングステージを2度走行する構成は昨年同様ですが、雨が降った昨年と違い、今年はドライ路面での勝負となることが予想されます。ポジションアップを狙うSUBARU勢の戦いに、ご注目ください。

鎌田卓麻と新井敏弘 2022年JRC第3戦久万高原ラリー
鎌田卓麻と新井敏弘 2022年JRC第3戦久万高原ラリー

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