オジエが“ひとり旅”を始めた一方、総合2番手争いが熱を帯びてきた。その主役のひとりであるティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)は、SS12“エル・モスキート1”を皮切りに、続くSS13とSS14で連続ベストを記録。SS11開始時に9.4秒だったエバンスとのギャップをじりじりと削っていく。
 
 午後のSS17でもステージ優勝を飾ったベルギー人は、その他のステージでも2番手タイムを2回、3番手を1回と好ペースを維持し、最終的にライバルとのタイム差を4.3秒に縮めている。

 フルデイ初日はルーズグラベルの“掃除役”となり苦戦を強いられたカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、ラッピの脱落により順位をひとつ上げ総合4番手となったが、前を行くヌービルの姿は遠ざかった。ふたりのギャップは53.9秒だ。

 トップ5の最後を締める位置につけたダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は、ロバンペラから47.2秒遅れ、トップとのギャップは2分21秒2まで開いている。総合6番手以降はラリー2勢が並び、その先頭には前日に引き続きWRC2クラスをリードするガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)がつけた。

 以下、アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2)、エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、オリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)、カエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)と続くトップ10オーダーが形成され、Mスポーツのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合11番手で続いている。

ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
SS18でスピンがあったが、再出走後のデイ3を走破した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
SS18でスピンがあったが、再出走後のデイ3を走破した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)はSS17でマシンをヒットさせてしまい、2日連続のリタイアに 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)はSS17でマシンをヒットさせてしまい、2日連続のリタイアに 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ

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