もとのダンパーに戻した最終日のデイ3は、セットアップの改善が進みフィーリングも良くなった影響もあり安定してステージトップ4、トップ5タイムが記録できるようになった。最終パワーステージでも4番手タイムを刻みボーナスの2点ポイントを獲得した。

 過去2戦のメキシコ、スウェーデンでデイリタイアを喫した後、今戦はその悪い流れを断ち切るべく“抑える”まで行かずとも“見ながら”の走行でラリーを進めた勝田。彼はクロアチア・ラリー全体を振り返ったとき、次のように語っている。

「今回はとにかく走り切ることを最優先に、一線を超えないところで走り、最後までしっかりゴールまで運ぶことができました。(パワーステージのSS20は)4番手タイムで2ポイントを加算できたので、そこはひとつポジティブな点だと思っています」

「全体としてはそういった形で総合6位でフィニッシュしたのですけど、ミスとかロスタイムをなくしていくことでより良い総合順位でのフィニッシュにつながると思うので次のポルトガルはまたちょっと違ったアプローチで、思い切っていけたらなと個人的には考えています」

 5月11~14日に開催されるWRC第5戦ポルトガルは、勝田にとって2年連続で4位となっている好相性のグラベル(未舗装路)ラリーだ。昨年は最終ステージまで続いたダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)との接戦に敗れ惜しくもポディウムフィニッシュを逃している。“三度目の正直”での表彰台獲得、それが3台目のGRヤリスで出走する次戦の目標だ。

「雨さえ降らなければ非常に良い出走順で金曜日からスタートできるので、とにかくそこで稼げるだけ稼げるように、最初から良いスタートダッシュを切れるように集中してテストを行い、良い状態でラリーに入れるようにしたいです」と語った勝田。

「(マニュファクチャラー)ポイントが関係してくる立場で走ることになるため、そこはしっかりとチームとミーティングをして、どういったアプローチで走っていくのかをちゃんと決めてからになりますが、個人的にも好きなラリーのひとつなので自分のベストをとにかく尽くして、少なくとも表彰台には登りたいと思います」

「また、そこをターゲットにさらに上を目指していくという気持ちで、状況にもよりますが、それぐらいの気合を入れてポルトガルに入っていきたいと思ってます」

 過去2戦の悪い流れは断ち切れたか、という質問に対し「間違いなく断ち切れた」と力強く肯定し、「ポルトガルに向けて非常にいい流れで(クロアチア・ラリーを)終えることができた」と答えた勝田。TGR WRCチャレンジプログラム一期生として世界に挑戦する彼のラリー・ポルトガルでの活躍にしたいところだ。

勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー
勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第4戦クロアチア・ラリー

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