一方、総合3番手でデイ2をスタートしたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)は一時2番手に浮上するも、最終的にはポジションをひとつ下げることに。トヨタ勢は午前中のループでソフトタイヤを選択していたが、これが失敗。
オープニングのSS7こそロバンペラがステージウイン、エバンスが3番手と効果的に作用したものの、SS8ではロバンペラが約20秒ロスし総合4番手のポジションを失った。さらに、続くSS9では勝田を含めた3台のGRヤリス・ラリー1全車にタイヤトラブルが発生。いずれのクルーも大きくタイムを失うこととなってしまった。
最終的にエバンスは総合3番手のヌービルから10.7秒差の同4番手に。そこから39.3秒後れて日曜日に23歳の誕生日を迎える現王者が続き総合5番手。勝田は総合6番手をキープしている。
総合7番手はWRC2クラス首位に浮上したオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)だ。これに続くのはガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)で、この両名はクラス首位でSS12に入ったサミ・パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が失速したことで順位を上げている。
今大会でラリー1デビューを飾ったグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)はSS12での右側2輪のパンクによって大幅にタイムを失い、総合16番手に後退。地元のスタードライバーであるアルベルト・ヘラー(フォード・プーマ・ラリー1)も、ステアリングアームにダメージを負うアクシデントに見舞われたことで総合18番手に順位を下げているが、最高峰クラス初参戦初完走が懸かる最終日に向け、生き残りに成功している。
SS13~16が行われる10月1日(日)のデイ3は、サービスパークの東側エリアに設定された2本の新ステージが戦いの舞台に。選手たちはこのふたつのステージをミッドデイサービスを挟んで2回ずつ走行していく。この内、SS14の再走ステージとなる最終SS16は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスポイントが付与される“パワーステージ”に指定されている。