●小林可夢偉(7号車トヨタGR010ハイブリッド/チーム代表兼任)
「今季はエキサイティングなシーズンで、チームの誰もが新たなハイパーカーのライバルとの戦いを楽しんできました。ただ、まだ我々にはドライバーズタイトルという、達成していない大きな目標がひとつ残されています。7号車はややポイントで後れを取っているので簡単ではありませんが、プッシュを続け、シーズン5勝目を目指します」
「もっとも重要なポイントは我々TGRの2台のうちどちらかがタイトルを勝ち取ることであり、そのために一丸となって最後まで戦います。バーレーンは我々TGRにとってこれまで好結果を残してきたサーキットで、その記録をさらに伸ばしたいと思っていますが、競争は激化しています」
「とくに前戦富士ではフェラーリだけでなくポルシェも大きなライバルになって来ていると感じたので、接戦になるでしょう。我々の準備はできていますし、レースを楽しみにしています」
●マイク・コンウェイ(7号車トヨタGR010ハイブリッド)
「バーレーンは僕にとってこれまでずっと良いサーキットで、レースも楽しいものだ。僕のトヨタでのWEC初勝利は2014年のバーレーンだったし、その後2回の世界チャンピオンを決めたのもここバーレーンだった」
「我々7号車はまだ今季のタイトル争いの可能性を残しているので、とにかく勝ちにいく。ベストを尽くし、後は8号車がどうなるか見ていくだけだ。今季は素晴らしいシーズンだったし、チャンピオンシップの結果にかかわらず、シーズン全7戦中5勝という素晴らしい結果を達成したいと思う」
●ホセ-マリア・ロペス(7号車トヨタGR010ハイブリッド)
「暑いコンディションや夜の走行もあるバーレーンで、またレースができるのが楽しみだよ。我々のGR010ハイブリッドは、これまでもここバーレーンでいつも好調だったし、チームも良い記録を重ねてきているので、僕自身は楽観視している」
「しかし、簡単にいくものではないことはいつもどおりで、ハイパーカーのライバル全車が、シーズンを少しでも好成績で終えようとしてくるので、戦いは熾烈になるだろう。このレースも、適切な車両セットアップを見出し、すべてのコンディションに合わせたタイヤマネージメントができるかが重要になるだろう」
●セバスチャン・ブエミ(8号車トヨタGR010ハイブリッド)
「バーレーンはシーズンを締めくくるのに最適な舞台だし、2度のタイトル決定という最高の思い出のある、僕にとって特別な場所でもあるんだ」
「ドライバーとしては、バーレーンは追い越しが可能な長いストレートと高速コーナー、そして、高低差もあり、すべての要素を持っている非常に良いコースで、いつも楽しんでいる。ナイトレースも特別だし、バーレーンでタイトル獲得のために戦うのが待ちきれないよ」
●ブレンドン・ハートレー(8号車トヨタGR010ハイブリッド)
「我々にとって非常に重要なレースであり、チームにとってシーズンを締めくくるのにふさわしいレースにしたいと思っている。前戦の日本でマニュファクチャラーズタイトルを決められたことは素晴らしかったし、これでバーレーンではドライバーズタイトル争いに集中することができる」
「チームメイトの7号車はシーズンを通してとても速く、今回も最大のライバルになることは間違いない。他のハイパーカーのライバルも非常に競争力が高く、上位争いは熾烈なものになるだろう。しかし、我々は何度もここバーレーンでタイトルを決めてきた良い思い出もあるし、この土曜の夜もそれが再現できることを願っている」
●平川亮(8号車トヨタGR010ハイブリッド)
「1年前、セバスチャン、ブレンドンと私は、ここバーレーンで世界チャンピオンを決めたので、もちろん今年もその再現をさせたいです。我々はどれだけのポイントが必要なのかわかっていますが、これだけ接近した戦いの中では簡単なことではありません」
「練習走行からの車両セットアップ作業で、とくに暑い昼間と涼しい夜というふたつの異なるコンディションでの妥協点を見出さなくてはなりません。8時間と長いレースなのでクルマのバランス、またタイヤの摩耗も大きく変わるでしょう」
「クルマがどう変わるのかを理解し、最適解を見出すとともに、ドライバーとしても、ミスのない安定した走りが求められます。シーズン最終戦をワン・ツー・フィニッシュで締めくくるために誰もがハードワークを続けていることはわかっていますし、それに応えられるよう頑張ります」