「母国での世界選手権という檜舞台は、週末を通して残念な天候となりましたが沢山の支援者やファンの方々が応援に来て下さり、本当に忘れられない週末となりました。サーキットサファリでの走行、公式記者会見の出席、スタンド裏ステージでのトークショー、オートグラフセッションなど、やはり注目して頂いているという実感やファンの方々の期待を感じる週末でした」とWEC初の母国レースを振り返った澤。

 決勝では快走を見せた澤が予選を担当しなかったことについては「実は予選アタックをやらせてもらう話が前戦のオースティンではあったのですが、『チームの為にはせっかくいい流れで日本に行くのだから“いつもの流れ、いつもの役割分担”で戦った方が良い』と伝えて辞退しました」と明かした。

「やっぱり内心は苦悩がありましたし、予選でポールポジションを獲得して記者会見場に向かって自分だけ檀上に登れない悔しさもありましたが、反面『やっぱりこれで良かったんだ』と自分の判断が正しかったことも感じました」

「スタートドライバーとして難しいレースをする覚悟、チームの為にレースを作る役割としてすごく緊張しましたが、落ち着いて走れましたし、皆さんの想いが後押ししてプロクラスのマシンまで数台抜くことができました」

54号車フェラーリ488 GTE
LM-GTEアマクラス優勝を飾った54号車フェラーリ488 GTE/スプリット・オブ・レース

「このレースは54号車フェラーリとの闘いになることは予想されていたので、序盤から少し無理をしてでもプロクラスのマシンを挟む事で相手のペースを鈍らせ、自分がなるべく視界の良いところを走るという作戦もハマりました」

「しかし、振り返ってみると決勝のセットアップは54号車フェラーリの方に分があった。ここは僕の決勝のマシン作りという役割は100%果たせなかった反省点ですね」

「当然勝ちたかったし、週末の流れは完全に僕たちものでした。もう1回自分のスティントが回ってきて、自力でトップでチェッカーを受けることを思い描いてましたが富士の女神は微笑んでくれませんでした」

「悔しさとやりきった満足感が入り混じるなかで立った表彰台からの景色は忘れることができません。しかし、残り2レースの時点でチームランキングトップに返り咲くことができたのは好材料で、富士のリベンジを必ず次の上海戦で果たし、トップのままで最終戦バーレーンへ乗り込めるように気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」

 澤とクリアウォーター・レーシングが臨むWEC次戦は第2のホームレースとも言える上海。11月3日に走行初日を迎え、4日に予選、5日に6時間の決勝レースが行われる。

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