LMP2クラスはGドライブ・レーシングの26号車オレカ07が、スタート後8時間時点から変わらずクラス首位を堅持。また、昨年の優勝チームであるシグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車アルピーヌA470もクラス2番手に留まり、トップを走るロシアンチームにプレッシャーを与え続けている。2台のギャップは1分30秒ほどだ。
クラス3番手はジャッキー・チェン・DCレーシングの38号車オレカ07。4番手にはドラゴンスピードの31号車オレカがつけていたが、16時間経過後にパストール・マルドナドがクラッシュを喫したため、この順位を失っている。
スタートから大接戦が続くLM-GTE Proクラスでは、ポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRが快走を続けていた。しかし、レース折り返し後の12時間46分、ディフェンディングウイナーはエキゾーストトラブルによりガレージに収まってしまった。
これに代わってトップに立ったのはAFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evoだったが、16時間経過時点では91号車ポルシェ911 RSRがクラス首位に浮上。トップと6.5秒差の2番手にコルベット・レーシングの63号車シボレー・コルベットC7.Rが続き、3番手には93号車ポルシェ。51号車フェラーリは4番手となっている。
GTE-Amクラスは、スタートから4時間すぎにトップに立ったキーティング・モータースポーツの85号車フォードGTが快走中だ。チーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSRがクラス2番手につけ、3番手にはJMWモータースポーツの84号車フェラーリ488 GTEが続く。
同クラスに参戦中の日本勢は、木村武史/ケイ・コッツォリーノが乗り込むカーガイ・レーシングの57号車フェラーリ488 GT3が力走を続け、一時はクラス6番手に浮上した。現在はクラス8番手を走行中だ。同じくフェラーリ488を駆る石川資章のMRレーシングはクラス10番手を走行。なお、レース序盤に他車と接触、クラッシュを喫した星野敏駆るデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSRは、車両の修理が叶わず夜明け前にリタイアとなっている。