結局、このトップ3の顔ぶれは最後まで変わらず。7号車トヨタのロペスがスタートから8時間後のチェッカーフラッグを最初に受け開幕戦以来、3戦ぶりとなる今季2勝目を飾った。2位の8号車トヨタは1ラップダウン、3位表彰台を獲得した1号車レベリオンは3ラップダウンでのフィニッシュとなっている。
ジネッタ勢は終盤にギアボックストラブルに見舞われた6号車がクラス4位/総合30位、5号車はリタイアに終わった。
LMP2クラスは、マクラーレンのザック・ブラウンが共同オーターを務めるユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソン(フィル・ハンソン/フィリペ・アルバカーキ/ポール・ディ・レスタ組)がWEC初優勝をポール・トゥ・ウインで達成。2位はイオタの38号車オレカ07・ギブソン、3位にはジャッキー・チェン・DCレーシングのグッドイヤー勢が入っている。
山下健太を起用してLMP2クラスに参戦しているハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソンはレース序盤、山下がクラス2位まで順位を上げる力走を見せたが、中盤に順位を落としクラス8位でのフィニッシュとなった。
スタートから激戦が繰り広げられたLM-GTE Proクラスでは、ポルシェ勢が立て続けにアクシデントに見舞われ戦線離脱を余儀なくされるなか、レース終盤までAFコルセの71号車フェラーリ488 GTE Evoと、アストンマーティン・レーシングの95号車アストンマーティン・バンテージAMRが数秒差での接戦を展開していく。
この2台の戦いはチェッカーまで1時間を切った段階まで続いたが、残り35分を切ったところで71号車フェラーリにストップ・アンド・ゴーペナルティに提示されたことで決着し、95号車アストンマーティン(ニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン組)が第2戦富士以来となるシーズン2勝目を挙げている。
なお、最終的にクラス2位となった71号車フェラーリは、ピットアウト時のホイールスピンを禁じるレギュレーションに違反したことで勝負権を失うこととなった。
LM-GTE Amクラスはチーム・プロジェクト1の57号車ポルシェ911 RSR(ベン・キーティング/ラリー・テン・ボーデ/イェルーン・ブリークモレン組)がポール・トゥ・ウイン。アストンマーティン・レーシングの98号車アストンマーティン・バンテージAMRがクラス2位、同3位にはガルフ・レーシングの86号車ポルシェ911 RSRが入った。
石川資章とケイ・コッツォリーノが乗り込むMRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evoは、クラス7位で2019年最後のレースを終えている。
WECの次戦、第5戦“ローン・スター・ル・マン”はアメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、2020年2月21~23日に行われる。