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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.01.17 17:30
更新日: 2021.01.17 17:32

【トヨタGR010インプレ】燃料カットのストレスから解放され「F1やGTみたいな運転」に。一番の違和感は重さ

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ル・マン/WEC | 【トヨタGR010インプレ】燃料カットのストレスから解放され「F1やGTみたいな運転」に。一番の違和感は重さ

 では、パワーが減り重くなったことは、トラフィックマネージメントにどう影響するのだろうか?

 TS050では、溜め込んだハイブリッドブーストをコーナーの立上がりで一気に開放し、易々とバックマーカーを抜かすことができた。しかし、重量が増しMGUが一基となったこと、そして120km/h以下では前輪のハイブリッドブーストがかからなくなることで、オーバーテイクは以前よりも難しくなるのではないだろうか?

「逆ですね、逆。燃料が使えるので」と可夢偉。

「前は(アクセルを)踏みたいところで踏めないから、わざわざ無駄に燃料を使わないようにしたりして、確実に抜けるところで抜いていた。でも、今のルールだとアクセルをパーシャルにしようが、パカパカやろうが燃料的には問題ないから、逆に簡単だと思います。(相手と)同じ速度だったほうが合わせやすいじゃないですか」

 これについては一貴も「単純に、GTみたいになるのかなと。考えることが減るし、シンプルになると思います」と可夢偉の意見に同意する。

 もう一点、ハイパーカー規定となり、大きく変わることがある。それはエアロパッケージだ。

 昨年までは、ル・マン用のローダウンフォース仕様と、主にそれ以外のサーキットを想定したハイダウンフォース仕様の2タイプを使い分けることができた。しかし、新規定では1タイプに制限されることになった。

「GR010は、これまでのローダウンフォースに近いパッケージだ。つまり、他のサーキットよりもル・マンにあったエアロだといえる」とブエミ。

 ヘッドライト周りは以前のハイダウンフォース仕様に近い造形にも見えるが、プライオリティはル・マンにあるようだ。

「サーキットとの相性という意味では、ル・マンが一番良いのではないかと思います。あと、昨年(新型コロナの影響で)開催できなかった富士も期待していますし、楽しみです」と、一貴は結んだ。

空力は1仕様のみが許されるのもLMH規定の特徴のひとつ
空力は1仕様のみが許されるのもLMH規定の特徴のひとつ


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