公式テストの後、TGRのエンジニアはドライバーとともデータを分析し、スパ・フランコルシャンでのセットアップ改良を目標に懸命な作業を続けてきた。この日、2台のGR010ハイブリッドは前述のコメントにもあるように順調に周回をこなし、合計67周、469kmを走破。エンジニアに有用なデータをもたらしている。

「今日はまずまずな1日でした」と語った一貴は、「LMP2カーとの比較では僅かに遅れを取っていますが、テストの時よりも感触はいいですし、このような挑戦も悪くありません」と言う。

「いくつかの解決策を見つけましたし、感覚的にはむしろポジティブです。ニュータイヤで何周かしたのも役立ち、バランスも良くなりました。GR010ハイブリッドの感触は改善されていて、扱いやすくなっていますが、まだやるべきことは残っています」

 チームメイトのブエミも「多くの周回を重ねることができてうれしい。ラップタイムこそ期待どおりではなかったとしても、セットアップは順調に進んでいると感じている」とポジティブな感想を述べた。

「今日はずっとドライで走れたのも良かった。ドライ路面であるだけでもうれしいけれど、これが週末まで続いてくれることを祈っている」

 ハートレーは「今日は曇り空でコースコンディションがプロローグ・テストの時とは異り、今後もどうなるか分からない」と“スパ・ウェザー”を警戒する。

「僕たちはテストのあと、異なるセットアップを試しているけど、それらが車両バランスにどう影響するかを分析する必要がある。これら作業のすべてが、GR010ハイブリッドに慣れ、決勝レースへ向けて改善していくために必要なプロセスなんだ」

 スパでのレースウイーク初日を終えたチームは明日30日(金)も2度の公式練習セッションをこなし、夕方18時40分(日本時間深夜1時40分)から行われる予選に挑むことになる。

8号車トヨタGR010ハイブリッド WEC第1戦スパ・フランコルシャン
8号車トヨタGR010ハイブリッド WEC第1戦スパ・フランコルシャン
セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドレン・ハートレー組8号車トヨタGR010ハイブリッド
セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドレン・ハートレー組8号車トヨタGR010ハイブリッド
7号車トヨタGR010ハイブリッド WEC第1戦スパ・フランコルシャン
7号車トヨタGR010ハイブリッド WEC第1戦スパ・フランコルシャン

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円