100%持続可能なバイオ燃料に対応するための改造は、5月上旬にスパ・フランコルシャンで開催されるWEC第2戦での使用に向けて適用されることが理解されている。グリッケンハウスは、ピポ・モチュールが現在LMHエンジンのダイナモテストを行っていることを確認した。

 また、彼はエンジンのキャパシティには変更が加えられていないと付け加えた。

「(変更されるのは)イグニッションや燃料ポンプ、デリバリー装置、そういったものだ」とグリッケンハウス。

「我々が改善できると考えているのは、全体的な応答性と航続距離、いくつかの異なる点火プラグによる燃料効率などだ」

「私たちは多くのエネルギーとダイノでの時間を費やし、自分たちの持っているものに合わせてそれを調整し、昨年のル・マンではとてもよい走りができた。だからそこに戻りたいと思っている。そのためには燃料の量が限られていることを考える必要がある」

「彼らがそれをジョーカーだと認識しても問題はない。彼らが何を決めるにしても……私はそれが『ジョーカーであってはならない』と言っているわけではないんだ」

 LMHのテクニカル・レギュレーションでは、メーカーが「パフォーマンス上の理由から要求された変更」を行うことを認めており、これらは5つの許可されたエボ・ジョーカーとして定義されている。

 ルールブックは、「アプリケーションは、目標とするパフォーマンスの向上、その進化と関連性のある場合は更新されたデータシートを含むすべてのサポート情報を提出する必要がある」と述べている。

 TOYOTA GAZOO Racingはジョーカーの一部を使いトヨタGR010ハイブリッドのアップデートを実施した。一方、アルピーヌ・エルフ・チームのマシンは旧規定のノンハイブリッドLMP1であるため、あらゆるアップデートが許されていない。

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