一方、ここで山本と明暗が分かれる形になったのは石浦だった。石浦は計測2周目で1分38秒761とタイムを詰めることができず、11番手に沈みQ3進出を逃す。石浦はタイトルをかけた明日の決勝レースを、6列目から迎えることになった。
また、国本、松下、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、福住、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)がQ2で予選を終えている。
■Q3:山本、予選を完全制覇でポールポジション獲得
タイトル争いを占う意味でも重要なセッションとなる予選Q3。開始3分すぎにキャシディがコースに出る一方、山本はゆっくりと時間を待ってコースインしていく。
チャンピオン獲得の可能性を残す平川が計測1周目で1分38秒553をマークしトップタイム。しかしこのタイムを、Q1、Q2とトップタイムを叩き出した山本が1分37秒909と貫禄のアタックで更新する。
続いて山下健太(KONDO RACING)がこのタイムに迫らんとするが、1分38秒193で惜しくも届かず2番手。3番手には中嶋が続いた。
ランキングトップにつけるキャシディはQ2と同様に計測2周目にアタックし、山本は計測1周目にアタックしていた。結局ニック・キャシディは山本のタイムに届かず4番手となり、2列目からチャンピオン獲得に向けた戦いに挑むことになった。
山本はポールポジションを獲得し、1ポイントを獲得。これでランキング2番手の石浦とポイントで並び、ランキングトップのキャシディとのポイント差を、4ポイントに縮めている。予選ではQ1、Q2、Q3とすべてをトップタイムで制し、山本が鈴鹿マイスターの名を存分に発揮する形になった。
自力チャンピオンの可能性を持つ3人のうち、ポールポジションスタートの山本に対しキャシディは4番手、石浦は11番手スタートとなる。果たして最後に笑うのは誰か。2018年のチャンピオン決定戦となるスーパーフォーミュラ第7戦決勝レースは、明日14時15分に火ぶたが切られる。
