投稿日: 2019.04.22 09:53
更新日: 2019.04.22 10:54

JMS P.MU/CERUMO・INGING 2019スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 決勝レポート


スーパーフォーミュラ | JMS P.MU/CERUMO・INGING 2019スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 決勝レポート

Round.1 鈴鹿サーキット
決勝 4月21日(日)
天候:晴れ コース状況:ドライ

 2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦決勝日、鈴鹿サーキットは、曇天ではあるが暖かい陽気となった。朝の練習走行は、他陣営の内容は不明ではあるが、ペースも良く、トップタイムに39号車坪井が来るなど、決勝レースを見据えいい状態で終えることができた。

#38 石浦宏明 リタイア
#39 坪井翔 5位

 決勝は、午後2時にスタート。気温は、25度、路面温度は、37度まで上がった。この気温、路面温度は、テスト走行していない領域である。スターティンググリッドに並んだ20台は、7台がソフトタイヤを選択。その1台は、38号車石浦。坪井はミディアムタイヤを装着しグリッドについた。
 
 14番グリッドからスタートした石浦は、快調にオープニングラップから11位、3周目に10位、5周目に9位、8周目で6位まで上がった。しかし、他車のクラッシュによりその時点で1度目のセーフティカーが導入された。坪井は、18番グリッドから16位と2つポジションを上げた矢先だった。
 
 セーフティカーラン中、コースにステイアウトしたライバルの2台を残し、一斉にピットインした。CERUMO・INGINGの2台も勝負権がなくなるのを避けピットイン。先に石浦、その後坪井がピット作業を行った。タイヤは、石浦がソフトからミディアム、坪井は、ミディアムからソフトへ交換しピットアウト。12周目にレースが再開した。
 
 14周目、再びコース上で他車のトラブルが発生、15周目に2回目のセーフティカーが導入された。この時点で、ミディアムタイヤでペースが落ちてしまった石浦は、ソフトタイヤに再び戻すことを選択しピットへ向かった。しかし、ピットアウトする際にギアが壊れてしまいコース復帰ならず、残念ながら15周で戦線離脱となった。
 
 レースは、18周目に再開し、坪井は9位で走行していたものの、他車のトラブルにより3度目のセーフティカーが導入された。この時点で、コース上のクルマは13台のみ。坪井の順位は8位。22周でレースが再開すると、坪井はタイヤを労りながらも快調な走りを見せる。ペースも、1分44秒台を乱さず安定し周回を重ねる。27周目に再びアクシデントが発生、決勝セッション中、とうとう4度目のセーフティカーが入った。この上なく荒れた展開のなか、気づけば坪井は7位。
 
 その後、32周目でレースが再開すると、坪井に後続が仕かけて来る。しかし、坪井は集中力を切らすことなくオーバーテイクシステムを使い、追随を許さない。最終的に、上位のクルマが最終ラップでピットインし後退、そしてまた別のクルマにペナルティが出て、その影響で2つポジションアップ。5位でフィニッシュ、デビュー戦を入賞で終えた。
 
 新型車両の戦いは、非常に荒れた展開となったが、新しいタイヤの使い方、それを使った戦略など、今後のシリーズへ活かせるものが豊富にあった。なかなか掴み切れていないクルマの攻略は、まだまだ続くが、リタイアとなってしまった石浦の痛手も無駄にしないようシーズンを戦って行きたい。次戦は、5月18日(土)、19日(日)九州オートポリス(大分県日田市)で行われる。


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