単独走行時は、ダウンフォース量の多さと低重心の設計により、高いコーナリング性能を発揮するSF14。だが、接近戦を演じる上では別の難しさもあるようだ。

「他のマシンの後ろについた時に強い乱気流を感じます。以前までのスウィフト社製のシャシーよりは少ないとは言え、富士の100Rなど高速コーナーで真後ろについて走ると、ウイングに風が当たらず、マシンが外に流れてしまう。今のGT500も乱気流の影響はあるんですが、フォーミュラの場合はそれが顕著なんです」

「オーバーテイクは難しいですが、バトル中は心理戦の側面があり、それが分かるとすごく面白いカテゴリーだと思います。オーバーテイクシステムを使う時も駆け引きがあって、お互いに使うタイミングの読み合いがあります。ただ、相手との距離感や、直前のコーナーでミスがあったときなどに使うので、大体のタイミングは分かるんですけど」

 石浦は最後に、SF14をドライブする楽しさについて語ってくれた「常に楽しいですね。僕が今まで乗ってきたなかで、最高のレーシングカーだと思います。やっぱり軽快で、狙い通りのラインを走れるし、ブレーキ性能も高い。パワーもありますしね。コースインするときはいつも楽しいですよ」

 今回は石浦だけでなく、今年スーパーフォーミュラにデビューし、初優勝も飾っている関口雄飛にも話を聞くことができた。F3だけでなく、海外フォーミュラの経験も豊富な関口は「すごく乗りやすいなと感じましたね。ダウンフォース量も多いし、F3と比べて高速コーナーでの安定感が違いました。ただ、僕は最初から適応できましたね。カートからフォーミュラにステップアップした時のほうが難しく感じたぐらい」とSF14の印象を語った。

ミドルフォーミュラの経験が豊富な関口。第4戦では初優勝を飾っている
ミドルフォーミュラの経験が豊富な関口。第4戦では初優勝を飾っている

 中継映像からはなかなか伝わってこないドライビングの喜びと、肉体的な負担。過酷な状況のなか、国内最速のマシンを駆りバトルを展開する選ばれしドライバーたちに思いを馳せつつ、レースを観戦するとよりいっそう楽しめるはずだ。

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