31日(日)、午前中に行われたウォームアップ時は雨に見舞われ、ウエットコンディションでの走行となりましたが、その後雨は止み、曇り空ながらドライコンディションで決勝レースを迎えました。
全車がスターティンググリッドに並んでスタートを待つ間にパラパラと雨が落ち始めたものの、本格的に路面を濡らすまでには到らず、全車スリックタイヤで、気温21度、路面温度25度というコンディションで午後2時に30周で競われる決勝レースのスタートが切られました。
9番手グリッドの平川が好ダッシュを決め、6番手へとジャンプアップ。トヨタ勢最上位グリッドの6番手からスタートした宮田は9番手へと後退、この宮田をかわしたフェネストラズが6番手へ、そして11番手スタートの山下も9番手へとふたつポジションアップを果たしました。
2周目に2番手を争う2台が接触し、1台がコースオフ。これで5番手に上がった平川は、3周目、バックストレートエンドの超高速コーナー130Rでアウトから豪快にライバルをパスし、4番手へとポジションを上げました。
コースの西側でやや雨脚が強まり、ウエット宣言も出されるなか、宮田は3周目のスプーンカーブで痛恨のスピンを喫し、最後尾へと後退。また、首位を走行していた車両がスタート違反でドライブスルーペナルティを受け、平川はついに表彰台圏内の3番手までポジションを上げました。
ピットインが可能となる10周目を終えると、山下、アレジ、坪井らがピットへ。ライバル勢がピットで遅れる中、山下がこのグループの先頭でピットアウトし、ポジションを上げました。
翌周、2番手の車両を含めた他の車両がピットへ向かうなか、平川はピットを少し遅らせる作戦を採り、この時点でのファステストラップを刻みながら、先に入った見えないライバルとの差を詰めていきました。
14周を終えたところで平川がピットイン。先行していた2台の前でピットアウトすることに成功しましたが、タイヤが暖まりきる前に1台にかわされ、事実上の2番手となり、再逆転のチャンスを伺う形となりました。
ほとんどの車両がピットインを終えるなか、関口が最後までピットインを遅らせ、ハイペースで周回を続けて、見えないライバルとのタイムバトルを展開。残り3周となったところで関口はピットへ向かい、狙いどおり4番手でコースへと復帰しました。
タイヤの暖まっていないアウトラップの関口は、5番手の車両からの猛追を受けますが、抜群のテクニックでこれを抑え込み、4番手のポジションを堅守。
一方、2番手を行く平川は首位と僅差で追走を続け、1秒以内に迫ったファイナルラップにはオーバーテイクシステムを使っての逆転を狙いましたが惜しくも届かず、2位でフィニッシュ。第2戦に続く、今季2度目の2位表彰台を獲得しました。関口も4位のポジションを守り切ってチェッカー。この2台の健闘により、2点差でcarenex TEAM IMPULがチームチャンピオンを獲得しました。
今季厳しい戦いが続いた山下が6位、チームメイトのフェネストラズが7位で続き、アレジも8位でそれぞれポイント獲得を果たしました。ルーキータイトルを争っていた阪口は13位、宮田は14位に終わり、タイトル獲得は叶いませんでした。
●carenex TEAM IMPUL 20号車 平川亮
「今週は比較的どんな状況でも調子が良かったのですが、昨日の予選はエンジンにトラブルが出てしまって思うようなアタックができず、グリッドは沈んでしまいました」
「(同じ鈴鹿での)第2戦も調子よかったですし、今日のために色々考えてチームとやってきたことを発揮したくて、しっかりスタートを決め、レースペースで勝とうという強い気持ちで臨みました。狙いどおりスタートはうまくいき、レースペースも良かったんですが、ちょっと作戦が良くなかったかなと思います」
「もうちょっと自分で冷静に判断すべきだったと、そこは反省しています。とはいえ、最後は2位で終えられましたし、何よりも今週の課題だったチームチャンピオンを獲れたので、すごくうれしいです。ただ、ドライバーズチャンピオンが取れなかったのは悔しいですし、リベンジしたいと思います」
●carenex TEAM IMPUL チーム監督 星野一義
「本当にうれしい1年でした。ドライバーやスタッフの見事なレース運びでチームチャンピオンという名誉を頂くことができました。チェッカーを受けてから、ファンの皆さまが手を振ってくださるのを見て、本当にレースをやってきて良かったなと、感動しました」
「ファンの皆さま、そしてこのプレッシャーの中で努力を続けて結果を出してくれたチーム関係者、ドライバーのふたりにも本当に感謝しています。こういう本物のレースの素晴らしさをファンの皆さまに見て頂けるよう、来年ももっといいレースをしたいと思います。応援ありがとうございました」


