これまで31年間GT300ひと筋のキャリアを築いてきた新田守男(K-tunes RC F GT3)が、11月7日~8日の第3戦/第8戦もてぎで最後のスーパーGTレースを走る。
全日本GT選手権時代の1996年からGT300フル参戦を続け、クラス計23勝を挙げた新田は歴代最多のGT300勝利数を誇る59歳の大ベテラン。10月の第7戦オートポリスでも優勝を飾ったばかりだが、この勝利はリスク覚悟で思い切り走ったからこその勝利だったと会見で明かしており、「決めていたこともあった」と話すなどキャリアのラストを示唆する場面もあった。そして、もてぎの最終ラウンド前に現役に「ひと区切り」をつけるとSNSで発表。もてぎラウンドの開幕前、改めて新田に引退を決めた経緯を聞いた。
●「やめ時がわからなかった」なかのオートポリス優勝
1994年にGTデビューし、フル参戦開始の1996年タイサンスターカードRSRでクラスチャンピオンを獲得。1999年にはモモコルセ・アペックスMR2で2度目、2002年にはARTAアペックスMR-Sで3度目の王座に輝いた。以降もタイトル争いに絡むシーズンを幾度も過ごしながら優勝を重ね、2026年第7戦で計23勝目をあげた。
引退を決意したのは2026シーズンの開幕前後だったという新田は、その理由の発端としてここ数年のレースを「楽しめていなかった」のだと率直に語る。その理由は、長年トップカテゴリーで戦い続けるなかで、自らのミスがチーム全体の結果を左右しかねない立場になり、知らず知らずのうちに守りのレースが増えていったからだった。
