GT300クラスについては、今回GT300マザーシャシーを含むJAF-GT車両に対し、基準面とスキッドブロックの間のスペーサーが、これまでの5mmから10mmに増やされ最低地上高に調整が加えられたほか、燃料補給装置については、流量リストリクター(内径27.5mm)が適用されやや性能に制限が加えられている。
ただ、JAF-GT勢に聞いてみると、最低地上高についてはそこまで大きな影響はない様子。むしろ地上高が上がることで「ストレートスピードでは有利になるのでは?」という声もあった。ただ、燃料流量リストリクターについては、レースで影響があるという声が数多く聞かれている。
一方で、FIA-GT3勢のなかではニッサンGT-RニスモGT3勢、そしてBMW M6 GT3が第2戦のときは強さを発揮しており、今回も本命視されている。BMW M6 GT3については、車重によるタイヤの厳しさや燃費が不安視されているが、300kmというレース距離はそれを払拭してくれるかもしれない。逆に、第2戦のときにストレートスピードが苦しかったメルセデスベンツAMG GT3勢からは、「どれだけ絞り出せるか」というような厳しいコメントが数多く出ている。
JAF-GT勢の速さ、また予選と決勝で一発を得意とするか否か等、今回もGT300はまったく予想がつかない展開となりそうだ。まずは土曜の公式練習でのタイムを見てみないと、決勝の順位を予想するのは早計だろう。