スーパーGTニュース

2016.08.15

VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第4戦SUGO レースレポート


 ついさっきまで「大事なところでプレッシャー感じてミスしたら……」みたいなことを考えていて、まるで運動会のお父さんの気持ちでいたので、なおさらこの結果には嬉しさ100倍です!

 タカミツは17歳の頃にFTRS(フォーミュラトヨタレーシングスクール)の受講生で、その時の担当講師が私。その頃からの付き合いです。才能は抜群で最初から何に乗っても速かったのですが、TDPのスカラシップを受けてレースに参戦していくうちにドンドン遅くなってしまいました。気持ちの面で弱いところがあって、いろんな話をすべて聞こうとしているうちに、自身の走りが出来なくなってしまいました。結果、TDPをクビになり、私のところへ来ることになって、藤沢に移り住んで一緒に働きながら、細々とですがレース活動を続けていました。

 一緒にいる時間が長いので、タカミツがどんどん社会人として成長していくところも間近で見ることが出来、「今のタカミツならしっかり結果を出せるのではないか?」と思うようになったので、2014年にJAF-F4でもう一度プロへの道をチャレンジするチャンスを作ったんです。F4では主にセットアップのコメント力を重点的にトレーニングしました。速さはもともと持ち合わせているのは分かっていたので、あとは、「自分でチームを引っ張り、マシンを速くして、しっかり結果を出すことができるドライバーに」というのがテーマ。ただ結果を出すことを優先するのではなく、今やるべきことをしっかりと判断できるドライバーになることを何よりも優先して取り組んでいました。

 アジアン ル マン シリーズにも数戦参戦してGTカーには多少慣れていたものの、皆さんがご存知のような目立った経歴はゼロです。昨年エントリーした時も「土屋武士の相方の松井孝允って誰??」と思われた方がたくさんいたと思います。「才能は抜群。でもそれを活かす強さがなかったドライバー」がタカミツです。そのタカミツが「精神的に成長し、自分の才能を発揮することができる強さを持ったドライバー」に成長し始めています。

 先日のF3-Nクラスへのスポット参戦も、「今、自分に足らないものを得るために。自分がすべきことを」というテーマでタカミツ自身で自費参戦をしました。単純にフォーミュラのコーナリングスピードをトレーニングする為に、すべてを自分で段取りし、たくさんの人の協力があり参戦がかないました。これらはすべてプロになるためのステップだと、タカミツ本人も理解して取り組んでいます。

 そんなタカミツが、今回のQ2でようやく自分の才能を証明できました。単純に、本当にうれしいです! 私自身、ドライバーとしての最後の仕事として「タカミツをプロに」という想いで活動してきたので、何個もあるハードルの一つを、それもかなり大きなヤツを越えてくれたことは本当にうれしかったです!! タカミツ本人はおごり高ぶることもなく、普通に走っただけです〜みたいなリアクションでしたが(笑)、とにかくこれでチームは大きな武器を手に入れたことになります。「爆発的なスピードを持つドライバー」というカードを。500に行っても通用する速さを持つドライバーという意味では、今は#3GT-Rのマーデンボロー選手が筆頭かと思いますが、数少ないそのカードをうちのチームも持つことができたということは、この先戦ううえで非常に心強い。どれだけいっても、最後はドライバーの戦いになることは間違いありませんから。


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